井上尚弥、“じゃんけん的展開”に絶対の自信「ドネアの動きを全てインプットした」
ボクシングのWBA・IBF世界バンタム王者・井上尚弥(大橋)が28日、11月7日にさいたまスーパーアリーナで行われる世界5階級王者ノニト・ドネア(フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝に向け、横浜市内の所属ジムで練習を公開。多数の引き出しを持つ両者の予想のつかない展開にも、井上は絶対的自信を見せた。
展開の予想がつかないビッグマッチ、井上「大事なのはリングでどう感じるか」
ボクシングのWBA・IBF世界バンタム王者・井上尚弥(大橋)が28日、11月7日にさいたまスーパーアリーナで行われる世界5階級王者ノニト・ドネア(フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝に向け、横浜市内の所属ジムで練習を公開。多数の引き出しを持つ両者の予想のつかない展開にも、井上は絶対的自信を見せた。
モンスターは底知れない自信を溢れさせていた。決戦まで残り10日。報道陣を前に会見し、ドネアの警戒ポイントに「キャリア」を挙げた。「警戒するのは倍以上あるキャリアだけ。そこだけを警戒している。それだけの選手と戦ってきているところのみ。そこは侮れないです」。ピリついた雰囲気もなく、いつも通り冷静に言葉を並べた。
36歳で40勝(26KO)5敗のドネアと、26歳で18勝(16KO)の井上。相手は自分より2つ多い5つの階級を制してきた百戦錬磨のスーパースターだ。ドネアとは5月のWBSS準決勝、エマヌエル・ロドリゲス戦後にリング上でフェースオフ。8月の決勝発表会見でも、来日した相手と顔を合わせた。「今までのキャリアを感じるオーラ。余裕感だったり、いろいろな場を潜り抜けてきた選手のオーラを感じた」と印象を明かす。
井上が試合展開の予想について、常々口にするのが「実際に向かい合った時にどう思うか」。リング上で対峙し、距離感、パンチの速さ、軌道など、無数の情報を生で吸収しなければわからないことが多い。この日も「一番大事なのはリングに上がってどう感じるか」と語った。
いつも対戦相手の対策を練りに練るタイプではない。型にはめると、もしも想定と異なることをされた場合、対応しづらくなるからだ。特に絶対的強さを持つ井上に対し、相手はそれまでの試合で見せなかった“奇襲”を仕掛けてくることがある。初回から猛烈に圧力をかけてきたロドリゲスもそうだった。