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世界的名将が教えるW杯の“見方” 忖度なしの日本の可能性「本物の期待感がある」

9月20日に開幕するワールドカップ日本大会開幕まで、あと2日と迫った。サンケイスポーツで20年以上にわたり楕円球を追い続けたラグビー・ライター吉田宏氏が、日本ラグビーを牽引し続けてきたレジェンドたちの、日本代表、ワールドカップ成功への熱い思い、提言を綴る毎週水曜日の連載「楕円の軌跡―レジェンド・トーク2019」。

オーストラリア代表監督、ニュージーランド代表アシスタントコーチを歴任したロビー・ディーンズ氏【写真:Getty Images】
オーストラリア代表監督、ニュージーランド代表アシスタントコーチを歴任したロビー・ディーンズ氏【写真:Getty Images】

ラグビーW杯開幕まで2日、連載「楕円の軌跡―レジェンド・トーク2019」最終回は世界的名将ロビー・ディーンズ氏が大会の見どころを語りつくす特別編

 9月20日に開幕するワールドカップ日本大会開幕まで、あと2日と迫った。サンケイスポーツで20年以上にわたり楕円球を追い続けたラグビー・ライター吉田宏氏が、日本ラグビーを牽引し続けてきたレジェンドたちの、日本代表、ワールドカップ成功への熱い思い、提言を綴る毎週水曜日の連載「楕円の軌跡―レジェンド・トーク2019」。

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 開幕前企画の最終回はパナソニックのロビー・ディーンズ監督に話を聞く特別編。クルセイダーズ監督としてスーパーラグビーで5度の優勝を誇り、オーストラリア代表監督、ニュージーランド代表アシスタントコーチを歴任した名将が、ファン、読者に、日本大会の見どころや注目カード、日本代表の進化を解き明かす。

 ◇ ◇ ◇

――日本大会ではどんなところが注目点でしょうか。

「まず、最初にお伝えしたいのは、ぜひ試合会場でライブでゲームを見てほしいですね。すごく感動する部分があると思います。もちろん、しっかり予習をして、どのチームを応援したいのか、そしてご自身も大会の一部になって盛り上げてほしい。

 注目チームを聞かれると、今大会は非常にユニークだと思います。過去の大会と比べて、チームの実力差が最も縮まっている大会でしょう。1987年の第1回大会から2003年の第5回大会までは、得点差の開いた試合が多かった。でも、03年を境に得点差が縮まっていて、今回はさらにその傾向が強まるでしょう。なので、すべての参加国が注目チームといえるでしょう」

――日本代表の仕上がり具合はどう評価していますか。

「疑いなくいい状態です。南アフリカ戦は敗れましたが、あの試合をやったことが日本にとってよかった。ロシア戦に向けてメンタル面、フィジカル面でいい準備をして臨めるでしょう。開幕戦は非常に観衆が多い中で、しかも1億2000万人の国民が注目する中でプレーしないといけない。そういう重圧がある中で、南アフリカ戦のような試合ができたことで、彼らにとってメンタル面の準備がしやすくなったと思います」

――アイルランド、スコットランドに勝つのは容易ではありません。

「前回大会の南アフリカ戦も、強豪相手にああいう結果がでました。ただし大事なのは目の前の試合です。次の試合だけにしっかり集中することが大事です」

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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