ドネアは「モンスターを飼いならせる」 井上戦実現なら…母国識者は死角ありと分析
ボクシングのWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は18日にスコットランド・グラスゴーで行われるワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝でIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦する。これに勝てば、決勝の舞台で5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)と対決することになるが、ドネアの母国メディアが早くもドネア対井上の頂上決戦について特集。井上優位としながらも、ある死角の存在について分析している。
フィリピンメディアが早くもドネア×井上の決勝にフォーカス
ボクシングのWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は18日にスコットランド・グラスゴーで行われるワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝でIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦する。勝てば、決勝で5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)と対決することになるが、ドネアの母国メディアが早くもドネア対井上の頂上決戦について特集。井上優位としながらも、ある死角の存在について分析している。
「ドネアが日本のモンスターを倒すために何が必要なのか? 解説者が分析する」と特集したのはフィリピンテレビ局「ABS CBNスポーツ」だった。
気の早いことに、すでにWBSS決勝にたどり着いたドネアの頂上決戦を占う企画で登場したのはフィリピンの有名ボクシング解説者、エド・トレンティーノ氏。36歳のドネアの決勝進出は母国でも驚きだったという。
「誰もこの大会でドネアがここまで進出するとは誰も考えていなかった。しかし、彼は自分を作り直し、多少の運も手伝って、決勝進出を決めた。彼は決勝では日本のモンスター、イノウエと対決することになりそうだ」
トレンティーノ氏はこう語ったという。欧州デビューとなるロドリゲスとの統一戦は今大会の事実上の決勝と呼ばれているが、ドネアのファイナルまでの歩みには幸運な部分もあったと冷静に指摘している。
大会初戦だったWBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)は故障で途中棄権。準決勝で対戦予定だったWBO世界王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)は試合前に右肩を負傷し、急遽離脱。同5位のステファン・ヤング(米国)が代替選手だった。