走れず1秒差悪夢から1年 東農大・前田が引き寄せた箱根切符「ここで手を抜いたらまた…」

レース後にはファンがズラリ…本戦は2区で区間新記録を狙う
運命の結果発表。掲示板には「東京農業大学」の文字が黒字で記された。6位で本戦出場が決定。「いつ呼ばれるかなとドキドキしていた。まずはホッとして、嬉しい気持ちが込み上げてきた。自分としてもチームとしても良い試合だった」と胸を張った。
1年時の2024年、箱根駅伝に出場したものの、直前の調整が上手くいかずに7区区間13位と悔しさを味わった。
2度目の箱根路は各校のエースが集う“花の2区”に立候補する。イメージトレーニングもバッチリで、難所として知られる上りの権太坂も「苦しむとは思うけど、すらすらと走りたい。上りでも勝負したい」と頼もしい。区間記録更新については「もちろん目指すつもりだけど、そう簡単に抜かせるものではない。しっかり準備をして最高の状態で迎えたい」と冷静に話した。
東農大の伝統の応援「大根踊り」で祝福されたランナーたち。大根を手にした前田の周りには、多くのファンが集まった。写真撮影に応じ、慣れない手つきで丁寧にサイン対応。注目度と期待の高さはひしひしと伝わってきた。
2年ぶりの夢舞台へ。松葉緑のプライドを背負い、仲間と共に革命を起こす。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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