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42.195km完走直後、ビール缶2本飲み干した超人 「この人凄いなと…」日本マラソン界英雄が残した痕跡

9月の陸上世界選手権で「頑張って」 後輩へ熱いエール

 君原氏が駅伝強化を目指す早稲田大学から誘われた時には「大学生に(勉強で)ついていけないので」と断ったこと、最近のシューズの進化の話では、君原氏が親指に穴が空いたシューズを「走るのに支障はないので」と使い続けていたこと、かつて行われていた大阪東京間の駅伝で君原氏が箱根の山下りを走っていたことなども紹介された。

 世界選手権に向けて、君原氏は「やっぱり、マラソン頑張ってほしいですね」。瀬古氏も「もちろん全員期待しているけれど、特に暑さに強い男子の28歳吉田祐也(GM0インターネットグループ)や早大の後輩でもある女子の24歳小林香菜(大塚製薬)は楽しみ」と話した。

 最後に瀬古氏は「今マラソンや駅伝がテレビで放送されるのは、日本人に感動や勇気、元気を与えられるから。そのもとを作ってくれたのは君原さんと円谷さんなんです」と大先輩たちが紡いできた走りのドラマに感謝していた。

「日本陸上倶楽部」は大正年代から昭和初期に活躍した陸上選手らの親睦の場、陸上競技を応援する団体として1973年に日本陸連の賛同を得て「明治大正陸上競技OB会」として発足した。元選手だけではなく、審判や指導者など陸上競技を愛する「OB」たちによる陸上競技を応援する集まり。五輪入賞者に報奨金を贈呈し、ジュニアの年間優秀競技者を表彰するなど活動をしている。昨年瀬古利彦氏が会長に就任。今年の総会で、60歳以上だった入会の年齢制限を55歳以上に引き下げることが決まった。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)


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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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