阪神・佐藤輝明のHR後、敵ベンチから祝福

　5日に行われたプロ野球交流戦、日本ハム―阪神戦で繰り広げられたスポーツマンシップへの反響が広がっている。阪神の佐藤輝明内野手がプロ通算100号となる16号を放った後、日本ハムの新庄剛志監督の振る舞いに、感動の声が続々。その場面が収められた「パーソル パ・リーグTV」公式YouTubeチャンネルの動画は、再生数40万回超えを記録するほど熱い視線が注がれている。

　チームの垣根を越えた、美しい光景だった。4-0とリードした8回、佐藤は0-1から真ん中低めのスライダーを捉えた。右翼スタンド中段に運ぶ今季16号。佐藤にとってプロ通算100号の記念すべき一発だ。ダイヤモンドを回り、チームの祝福を受けると場内ビジョンでも記録達成が紹介され、記念のプラカードを掲げた。

　その時、打たれた日本ハムの新庄監督はベンチ前方に出てきて拍手で祝福。佐藤も途中で気づいたようで、日本ハムベンチの方へお辞儀をすると新庄監督は再び手を叩いた。

　この場面がネット上で話題に。阪神ファンを中心としたプロ野球ファンからは「新庄監督すげぇよ」「どんなけ器でかいん！！　ほんまいい人！！」といった賛辞が送られており、「パーソル パ・リーグTV」公式YouTubeチャンネルも「#両監督ほめたたえる姿が美しい」「#プロ野球の魅力」「#これぞスポーツ」と文面に添えて、動画を公開していた。

　時間が経つにつれて反響は広がり、動画の再生数は40万回超えを記録。コメント欄には「新庄讃える→球児気づいて促す→佐藤お辞儀をする 流れが完璧」「相手へのリスペクト精神が日ハムと日ハムファンは半端なくて素晴らしい」「なかなか出来る事ではない、しかも相手側の監督」などの声が書き込まれ、喝采が止まなかった。