井上尚弥、ネリ相手に「判定決着」と見る識者の警告「文字通り最大の挑戦。番狂わせの可能性」
6日に東京ドームで開催されるボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一戦12回戦に向け、王者・井上尚弥(大橋)と挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)が4日に会見を行った。大一番まで2日。世界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」では同誌の記者6人と業界の識者14人が登場し、20人全員が井上勝利を予想した。うち2人のみ、判定決着を予想。数少ないが「ネリはイノウエにとって文字通り最大の挑戦」と警告する声もある。
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6日に東京ドームで開催されるボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一戦12回戦に向け、王者・井上尚弥(大橋)と挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)が4日に会見を行った。大一番まで2日。世界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」では同誌の記者6人と業界の識者14人が登場し、20人全員が井上勝利を予想した。うち2人のみ、判定決着を予想。数少ないが「ネリはイノウエにとって文字通り最大の挑戦」と警告する声もある。
リング誌は「ナオヤ・イノウエ―ルイス・ネリ戦の勝敗予想」との見出しで記事を掲載。ダグラス・フィッシャー編集長を筆頭に、予想した20人全員が井上勝利を支持した。実に18人が井上のKOまたはTKO勝利を予想。判定までもつれ込むと予想したのは2人だけだった。
数少ない2人のうちの1人が、同誌記者のマーティ・マルカヘイ氏。全会一致の井上判定勝ちを予想している。「ナオヤ・イノウエは地球上で最も完璧なボクサーであり、桁外れのフィニッシュ・スキルを持ち合わせた最も危険なファイターだ」と絶賛しつつ、「ネリはイノウエにとって文字通り最大の挑戦であり、イノウエも序盤から警戒しないと番狂わせが起きる可能性がある」と警告も送っている。
ただ同記者は判定にもつれ込みはするものの、井上が圧勝すると予想している。「イノウエにとってボクシングIQは問題ではないため、序盤からジャブを打って時間を稼ぎ、フラストレーションを溜めていく敵の穴と弱点を探しながら、ネリをかわしていくだろう」と、井上の頭脳的な戦いを頭に描いている様子。ダウンは複数回奪うと考えているようだ。
もう一人は、元世界3階級制覇王者のデューク・マッケンジー氏。TVアナリストを務める同氏は、井上の2-0判定勝ちを予想している。「パンチャー2人の対決ゆえ、ノックアウトが保証されているはずだが、私はこれがポイントになると考える」と分析した。
マッケンジー氏は井上を「ノックアウトのエキスパート」と表現。2階級で4団体統一の偉業を果たしており「ベッティング・オッズでは圧倒的に優勢だ。単なるヘッドハンターではなく、どちらでも強いパンチを打てる獰猛なボディパンチャーだ」と指摘。ただ「ネリには大番狂わせをやってのけるチャンスがないわけではない」とも見ている。
試合の展望については「イノウエが戦いたい時に打ち、イノウエが打ちたいときに戦わなければならない」と井上の戦いぶり次第だと分析。「問題は、ネリはファイナルベルを見ることができるか? ということ」としているが、12回終了のゴングを聞くことはできると予想している。
(THE ANSWER編集部)