WTTチャンピオンズ仁川

　27日に開幕した卓球の国際大会、WTTチャンピオンズ仁川の女子シングルス1回戦が28日に行われ、世界ランキング6位の早田ひなが同38位のマニカ・バトラ（インド）をフルゲームで下し、2回戦進出を決めた。特殊ラバーを駆使し、先の世界卓球や国際大会で吹き荒れた“インド旋風”はあと一歩のところで食い止められたが、X（旧ツイッター）上の海外ファンからは「素晴らしい試合だった」と健闘をたたえる声が上がっている。

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　一筋縄ではいかなかった。第1ゲームから相手の特殊ラバーからのリターンに苦戦した早田。カウンター気味に高速で返されたと思いきや、カット気味の遅い返球も混ぜられ、リズムを乱された。第1ゲームはデュースの末に10-12。首をひねるシーンも目立った。

　第2ゲームに入ると、少し相手の打球に慣れてきたのか、ポイントが先行。11-9で奪い返すと、第3ゲームも11-6で連取した。だが第4ゲームは勝負どころでミスが目立ち、8-11。第5ゲームは相手の早い上回転のリターンを真っ向からカウンターで返す強気のプレーで押し切り、勝利が決まるとほっとしたような笑顔を見せた。

　X上の海外ファンはバトラに対し「なんという接戦だ！　バトラはファンタスティックな試合をした」「バトラよくやった」「世界6位のハヤタ相手に熾烈なバトルだった」「素晴らしい試合だった！」「マニカ、良い試合だったよ！」「あと少しで金星の良いパフォーマンスだった」など、あと一歩まで早田を追い詰めた内容を称賛。インドのスポーツメディア「ザ・ブリッジ」公式Xも「マニカ・バトラが世界6位のヒナ・ハヤタに迫り、番狂わせをしそうになるも敗戦した」とたたえた。