井上尚弥、WBSS仕掛け人が日本初単独インタで断言「世界の誰もが知るスターになる」
井上はウシクのようになる、ザワーランド氏「世界のスーパースターのポテンシャル」
――今大会開幕の舞台は日本になりました。米リング誌のパウンド・フォー・パウンドで7位の日本のスーパースター、井上をWBSSの舞台に引き込んだ意義は?
「まずは最高の名誉だと言わせてください。彼をリングに招くことができることは誰にとっても光栄でしょう。なぜなら、彼はボクシング界でベストと呼べるファイターの1人なのです。個人的にも最強の1人だと評価している。それでも私が例に挙げたいことがあります。オレクサンドル・ウシクです。彼と多くの共通点があると思います。どちらも素晴らしい個性を持っている。性格も愉快です。ナイスでクールガイです。母国では凄まじい人気を誇っています。世界中のボクシングファンは彼らの名前をもちろん知っています。しかしですよ。この大会を優勝すると何が起こるのか。ウシクの例を見てみましょう。今やイングランドでウシクを知らない人間はいませんよ。アメリカでも知名度は圧倒的に上がりました」
――ウシクは7月21日にモスクワで行われたクルーザー級決勝でWBA・IBF世界スーパー王者のムラト・ガシエフ(ロシア)と4団体統一王座決定戦で判定勝ち。統一王者となったことで、パウンド・フォー・パウンドで5位に躍進しました。英国、そして、米国でもスターダムを駆け上がりましたが、井上にも今大会で優勝した場合、同じことが起こるということでしょうか?
「イノウエも世界のスーパースターのポテンシャルです。誰が見てもモンスターの異名通りの強さですよ。私はマクドネル戦を見た瞬間に、今すぐにWBSSのリングに上がって欲しくなってしまった。交渉の末に彼が参加してくれることになりましたが、本当に名誉なことです。ですが、彼にとっても巨大なチャンスだと思います。日本国内においてはすでに全てを成し遂げてしまったのではないでしょうか。すでに3階級制覇しました。イノウエはすごく賢い青年です。もちろん、日本国内のプロモーターの皆様の仕事ぶりは尊敬しています。
ですが、この大会の持つポテンシャルはまったく別ものです。プラットフォームと視聴者層も120か国以上です。サッカーの世界に例えましょう。これはUEFAチャンピオンズリーグなのです。単純にそれまでとまったく異なる体験です。プレミアリーグが悪いということではないのです。ただチャンピオンズリーグは単純にスペシャルだということなんです。ですから、この大会を通じて、モンスターは全世界的なスーパースターになるのではないでしょうか。この大会で優勝した場合、世界のカルトヒーローでも、日本の英雄にとどまらない存在になると私は思いますよ」
(THE ANSWER編集部)