24日の有馬記念でG1級競走81勝目

　24日に中山競馬場で行われたG1有馬記念（芝2500メートル、良、16頭立て）を2番人気のドウデュース（牡4・友道、父ハーツクライ）で差し切り勝ちを決めた54歳のベテラン・武豊騎手。10月に負傷し、復帰2週目での復活VはG1級競走81勝目の偉業を裏付けるものとなった。その中でファンが殊更に注目しているのが、鞍上での騎乗フォーム。驚異の手綱さばきに、SNS上では「やっぱり別次元」「レベルの違いが如実になった」といった称賛と驚きの声が上がっている。

【注目】CW-Xを川澄奈穂美選手がお試し　運動パフォーマンスを支える「股関節サポート機能」って？（W-ANS ACADEMYへ）

　流れるように差し切った。スタートでややで遅れ気味も、後方で折り合ったドウデュースと武豊。3コーナー過ぎから外目を進出すると、直線入り口では先頭のタイトルホルダーを射程にとらえ、最後は2番手から伸びたスターズオンアースとの追い比べを制した。

　展開を読み切った武騎手の勝負勘もさることながら、驚くべきは最後の直線での動き。逃げるタイトルホルダーの横山和生騎手、後方から猛然と追い込んできた4着の横山武史騎手が頭を振りながら追っているのと比べると、武騎手は上半身どころか頭のブレもほぼ見られない。2着スターズオンアースのクリストフ・ルメール騎手のフォームもブレは少ないが、武騎手の動きは別格といえる。

　レース後には日本中央競馬会（JRA）から武騎手のジョッキーカメラも公開され、ネット上のファンはさらに騒然としている。

「レベルの違いが如実に」
「静止画の如しフォーム」
「ルメールの騎乗フォームもかなり綺麗で見やすいジョッキーカメラなのに、武豊は別次元だな」
「話には聞いていましたが、武豊の騎乗フォームって本当にキレイなんですね。あまりに揺れなくてビビった」
「未だに全く衰えてないのがよくわかる。 ほんとレジェンド」
「ほんまに50歳を超えて今なお一線級どころか最先端を走ってるわ」
「他の騎手のジョッキーカメラ見ると酔いそうになるのに、武さんはならない」

　クリスマスイブ決戦となった有馬記念は今年で8回目だったが、武騎手は2006年ディープインパクト、2017年キタサンブラック、今年のドウデュースで3連勝。ディープインパクトで制したレースと比較したファンからは「17年前と全然騎乗フォーム変わってない武豊神」といった声も上がっている。

　武騎手はJRA平地G1完全制覇がかかる28日のG1ホープフルステークス（2歳、芝2000メートル、中山）でセンチュリボンドに騎乗予定となっている。