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日韓戦完敗で批判され「金メダルまでいばらの道」 韓国の元Jリーガー監督の手腕に母国称賛の声【アジア大会】

杭州アジア大会は7日、男子サッカー決勝で日本が韓国に1-2で逆転負けし、2大会連続の銀メダルに終わった。日本にとっては悔しい敗戦となったが、3連覇を達成した韓国を率いたファン・ソンホン(黄善洪)監督の姿に懐かしさを覚えたサッカーファンも少なくないだろう。韓国メディアは指揮官としての激動のキャリアを振り返り、金メダル獲得に導いた手腕を称えた。

アジア大会サッカー男子で韓国を優勝に導いた黄善洪監督【写真:ロイター】
アジア大会サッカー男子で韓国を優勝に導いた黄善洪監督【写真:ロイター】

アジア大会で韓国を率いた指揮官に脚光

 杭州アジア大会は7日、男子サッカー決勝で日本が韓国に1-2で逆転負けし、2大会連続の銀メダルに終わった。日本にとっては悔しい敗戦となったが、3連覇を達成した韓国を率いたファン・ソンホン(黄善洪)監督の姿に懐かしさを覚えたサッカーファンも少なくないだろう。韓国メディアは指揮官としての激動のキャリアを振り返り、金メダル獲得に導いた手腕を称えた。


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 韓国は前半2分に日本のFW内野航太郎に先制点を決められる苦しい立ち上がりとなったが、その後はゲームを支配して同27分にFWチョン・ウヨン、後半11分にチョ・ヨンウクが得点。逆転で3連覇を達成すると、ファン・ソンホン監督もベンチで歓喜を爆発させた。

 韓国のニュースサイト「韓国経済」は、「『伝説のアタッカー』ファン・ソンホン、今は『金メダル監督』」と題した記事を公開。「韓国サッカー『伝説のFW』ファン・ソンホン監督がアジア大会金メダルを獲得し、指導者としてもう一度その名を知らしめた」「今回のアジア大会での優勝で、ファン監督の優れたリーダーシップも認められた」と手腕を称え、これまでのキャリアを振り返った。

 現役時代に韓国代表で国際Aマッチ103試合50ゴールを記録し、ワールドカップ(W杯)にも1990年イタリア大会から4度出場。Jリーグのセレッソ大阪、柏レイソルでもプレーし、99年には25試合24得点で得点王に輝くなど日本のファンにとってもお馴染みのストライカーだ。

 現役引退後は指導者の道へ進み、2010年から率いた2クラブ目の浦項スティーラーズで監督としての名声を得て、同メディアも「浦項スティーラーズで指導者としても成功を収めた。2012年大韓サッカー協会(FA)カップで監督生活初優勝を果たし、2013年には外国人選手なしに精巧なパスサッカーで、Kリーグ1とFAカップの両方を制覇して監督生活最高のシーズンを作った」と振り返っている。

 しかし、その後はFCソウルで優勝を経験するも思うように結果を出せず、「2018年末に赴任した中国延辺福徳では、チームが解体されたため、まともに働くこともできなかった」と不遇の時期も。21年9月、「プロの舞台ですでに成功を収めていた監督がU-23代表監督を務めるのは異例のことだ」という決断で、24年パリ五輪を目指すチームを率いることになった。

「自らのリーダーシップを試す勝負に出たが、金メダル獲得まではいばらの道が続いた」という中で、昨年6月のU-23アジアカップでは「日本との準々決勝で0-3の完敗を喫し脱落し批判された」という。

 今回のアジア大会も、兵役免除に向けてイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)やチョン・ウヨン(シュツットガルト)ら海外組や、オーバーエイジ枠も活用しており「金メダル獲得を当然視する雰囲気も少なくなかった」。そのプレッシャーの中で「多様な選手を起用し、試合の流れの緩急を調節し、選手たちのメンタル管理も勝因の1つだろう」と、同メディアはファン・ソンホン監督の手腕を称賛。金メダル獲得を受けて、パリ五輪まで指揮を執ることになったと伝えている。

(THE ANSWER編集部)




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