パリ五輪予選兼ワールドカップ（W杯）

　男子バレーボールのパリ五輪予選兼ワールドカップ（W杯）は30日、東京・代々木第一体育館で日本がフィンランドと対戦。3-2で死闘を制した。第2セットでは高橋藍が空中で体を回転させながらアタックする“背面打ち”を披露。日本だけでなく、海外のファンの間でも話題になっていたが、試合を中継する海外放送局の実況は「オー、なんてフィニッシュだ！　完璧な魔法だ！」と絶叫していた。

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　代々木に集まったファンも驚きに包まれた。第2セット序盤だ。ラリーが続いた状況で、左サイドの高橋藍にトスが上がった。これに飛び上がり、スパイクを打つと見せかけたが、選択したのは予想外の“背面打ち”だった。

　ブロック2枚がついていたが、自身の背中側を通し、誰もいないサイドラインに狙い通り落とし、ポイントを奪取。どよめきも起きる中、高橋はクールに味方とタッチした。

　この得点直後から日本、海外のファンがX（旧ツイッター）上でこのプレーを話題に挙げ、技名を考えるものもいたほど。さらに映像を公式Xで公開したスイスのバレーボール専門メディア「バレーボール・ワールド」の放送局「VB.TV」では、海外実況が「オー、なんてフィニッシュだ！　ラン・タカハシによる完璧な魔法だ！」と驚嘆していた。

　リプレー映像が流れると、「オー！　これは私が今年見た中で最高のショットだ！」と再び絶叫。高橋の意表をつく衝撃プレーに魅了されていた。