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スポーツ界で起こる脳震盪のリスクに注意喚起 Bリーグが国内プロリーグ初の外傷・障害データ発行

バスケットボールのBリーグは2023-24シーズンから新たに「SCS推進チーム」を発足させたことを発表した。同チームは、命を守る(Safety)、選手稼働の最大化(Condition)、パフォーマンスの向上(Strength)の理念から頭文字を取り、競技価値の向上からリーグの発展を目指す取り組みとして、整形外科や脳神経外科等の専門家を体制化したもの。

Bリーグが新たに「SCS推進チーム」を発足【写真:Getty Images】
Bリーグが新たに「SCS推進チーム」を発足【写真:Getty Images】

Bリーグが2023-24シーズンから新たに「SCS推進チーム」を発足

 バスケットボールのBリーグは2023-24シーズンから新たに「SCS推進チーム」を発足させたことを発表した。同チームは、命を守る(Safety)、選手稼働の最大化(Condition)、パフォーマンスの向上(Strength)の理念から頭文字を取り、競技価値の向上からリーグの発展を目指す取り組みとして、整形外科や脳神経外科等の専門家を体制化したもの。


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 メンバーは以下の通り。

整形外科 金勝乾(順天堂大学医学部附属練馬病院 整形外科・スポーツ診療科診療科長)
脳神経外科 中山晴雄(東邦大学医療センター大橋病院 脳神経外科/院内感染対策室・副室長)
感染症 中山晴雄(東邦大学医療センター大橋病院 脳神経外科/院内感染対策室・副室長)
アスレティックトレーナー 吉岡淳平(川崎ブレイブサンダース フィジカルパフォーマンスマネージャー )
ストレングス&コンディショニング 吉田修久(千葉ジェッツ ディレクター・オブ・スポーツパフォーマンス&プレイヤーディベロップメント)
スポーツセーフティー 佐保豊(NPO法人スポーツセーフティージャパン 代表理事)
外傷障害調査研究 株式会社ユーフォリア 前山幹/山中 美和子

 今回の発表では、SCS推進チームの監修のもと、Bリーグ2022-23シーズンに発生した外傷・障害の調査結果をレポートとして公開した。同レポートはB1、B2全38クラブの事例についてクラブから、アスリートのコンディション管理システム「ONE TAP SPORTS 」を通じて報告された情報を基に集計・検証。国内プロスポーツリーグにおいてリーグ全体の外傷・障害を集計したレポートの発行は国内初となる。

 今回発足したSCS推進チームが主体となり、今後も毎年レポート発行を行う予定。クラブ横断でトレーナーやコーチが協働し外傷・障害情報を集め、各分野の専門家とともに分析し、予防のための対策を立て、その知見を各クラブにフィードバック。この取り組みを推進することで、Bリーグはクラブの垣根を越えて選手の安全を守り、選手稼働の最大化とパフォーマンス向上から、バスケットボールの魅力をさらに高めていく。

 また、Bリーグは昨今スポーツ界全体で課題視されている頭部外傷・脳振盪に関する概要やリスクについてまとめたレポート「頭部外傷・脳振盪について」も公表。昨シーズンは試合中の外傷発生のうち脳震盪が占める割合は5.1%、発生区分は試合が87.1%(試合27件、練習4件)、離脱日数の中央値は8日、28日以内に完全復帰した割合は90.3%にのぼるが、復帰までに29日以上要した割合も9.7%、試合中では4Qに発生した割合が最も高い(44.4%)という。

 その上で、高校生以下の場合を含め、推奨される段階的復帰プログラムを公開している。

(THE ANSWER編集部)





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