殊勲の一撃を放ったレンフロー、大谷翔平への申告敬遠に言及

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手が30日（日本時間31日）、敵地ブルージェイズ戦に「2番・DH」で出場。3回の第2打席で左前打を放ち、3打数1安打2四球で打率.302となった。4試合連続安打をマークした一方、4回、9回と申告敬遠で勝負をさせてもらえず。この状況に、延長10回に値千金の勝ち越し17号2ランを放ったレンフローは、「それについては怒ったりしないよ」と相手の戦略に理解を示している。

【注目】“くいこみ”問題やズレ、ムレ、モレの悩みを軽減！　大学生アスリート６人がCW-X「スポーツ専用ショーツ」を試してみました（W-ANS ACADEMYへ）

　敵地ロジャース・センターも騒然とした。1-0とエンゼルスがリードして迎えた4回、2死からレンヒーフォが二塁打を放ち出塁。打席に大谷を迎えるなか、ブルージェイズベンチは迷わず勝負を避け申告敬遠を選択した。さらに1-1で迎えた9回1死一塁では、ブルージェイズ4番手メイザの暴投により、一塁走者のレンヒーフォが進塁。2ボールから大谷が申告敬遠となった。

　いずれも後続が凡退し、エンゼルスは無得点。ブルージェイズの戦略が奏功したが、大谷との勝負を避ける選択をしたシーンでは敵地も騒然となっていた。これで大谷は2試合連続の1試合2敬遠となり、今季12敬遠はガーディアンズのラミレスに並び両リーグ最多タイとなった。

　こうしたなか延長10回に3-2の勝利に導く勝ち越し2ランを放ったレンフローは、米ストリーミングサービス「ピーコック」の試合後インタビューを受けた際に「彼らはまたショウヘイと勝負すると思うか？　この連戦で流れが変わったと思うか？」と話題を振られると、「彼らは彼らがやるべきことをやると思う。マット（チャップマン）が言っていたけど、あれはみんなが感じていることだと思う」と切り出し、次のように続けた。

「あの男（大谷）は100万人に1人の存在だ。信じられないほど素晴らしい。ミッキー（モニアック）もOPSが1.000に近いけど。でも、あいつはスーパースペシャルだ。勝つためにやるべきことをやるもの。それについては怒ったりしないよ」

　相手の戦略に理解を示した上で、再びインタビュアーから「あなたは怒っていない、彼らを責めたりはしない」と聞かれると、「理解できるからね。もちろんさ」と語った。

　大谷は28日（同29日）のブルージェイズ戦の初回に39号ソロを放ったが、その回の終了後にベンチへ戻った三塁手のチャップマンが大谷と真っ向勝負を挑んだことについてシュナイダー監督に詰め寄り、「なんでヤツに対して投げたんだ？　このチームで唯一の打てる選手じゃないか」と抗議したと話題になっていた。そうした経緯も踏まえながら、レンフローは相手の策も仕方なしとの見解を示していた。