本拠地ホワイトソックス戦に「2番・投手」で二刀流出場

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は27日（日本時間28日）、本拠地ホワイトソックス戦に「2番・投手」で先発出場。初回に27号先制ソロ、降板後の7回にも28号ソロを放つなど3打数3安打2打点と爆発。投げても7回途中4安打1失点、10奪三振の好投で7勝目を挙げた。衝撃的な活躍が続いた中、敵地実況席は2発目の直後のエンゼルスベンチに注目。同じチームと思えないリアクションを見せた同僚に対し「あの顔はホワイトソックス側で見られるべきものだ」と伝えた。

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　同僚すら、頭を抱えてしまう大活躍だった。7回途中1失点で降板した大谷。その裏の打席で、この日2本目となる28号ソロを左翼席へ叩き込んだ。沸き立つエンゼルスベンチ。そんな中、女房役のチャド・ウォラックは顔を両手で覆った後、頭を抱えて信じられないといった様子を見せていた。

　ホワイトソックスの試合を中継する米イリノイ州地元放送局「NBCスポーツ・シカゴ」の実況席もあまりの凄さに呆れるばかり。その中で、実況のジェイソン・べネッティ氏は「彼のチームメイトすら信じられないようです」と話し、ウォラックのリアクションに注目。「ウォラックを見ましたか？　彼は捕手として今夜（大谷の）投球を受けていたのに、ただただ首を垂れて『マジかよ』って感じでした」とその表情を指摘した。

　解説していた元ホワイトソックス選手のゴードン・ベッカム氏も「まるでビデオゲームのようです。片手で打ちました。（ウォラックの）あの顔はホワイトソックス側で見られるべきものですよ」と同僚が見せる表情ではないと主張。ベネッティ氏が「彼らは毎日見ているにもかかわらずですからね」と続けると、ベッカム氏は「ただただWowです」「これはただ軽く打っただけです。片手で逆方向へ軽く打って400フィート越えです」と舌を巻いた。

　ベネッティ氏の興奮は治まらないようで「私はウォラックのリアクションが忘れられません。彼は投球を受けて、彼が何を出来るのか知っているはずなんですよ！」。これにはベッカム氏も「低めへのチェンジアップで良い球ですよ。それをたった片手で…。打った瞬間、球が勢いよく弾き返されました。打ち取ったかと思いましたがぐんぐん伸びて、気づいたら（大谷は）サムライ・ヘッドギア（兜）を被っていました」と目の前で起こった出来事をなかなか理解できない様子だった。