新谷仁美、マラソン直前に「心穏やかに」3連発 事前会見で笑顔なし「それだけです」
オレゴン世界陸上は15日(日本時間16日)に開幕する。14日(同15日)は日本代表の一部選手が会見。女子マラソン代表の新谷仁美(積水化学)、一山麻緒(資生堂)、松田瑞生(ダイハツ)は日本時間18日午後10時15分号砲のレースへ意気込みを語った。
オレゴン世界陸上が15日開幕
オレゴン世界陸上は15日(日本時間16日)に開幕する。14日(同15日)は日本代表の一部選手が会見。女子マラソン代表の新谷仁美(積水化学)、一山麻緒(資生堂)、松田瑞生(ダイハツ)は日本時間18日午後10時15分号砲のレースへ意気込みを語った。
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新谷はトラック種目で世陸の経験はあるが、マラソンは初めて。「心穏やかに終わりたいです。力まずに気楽に頑張りたい」。心境を問われてポツリ。会見場で笑顔はなく、ピリピリムードを漂わせた。
1万メートルの日本記録を持ち、東京五輪は同種目で出場。13年ぶりマラソン挑戦となった今年3月の東京マラソンは、2時間21分17秒の7位だった。レース後は「二度と走りたくない」とトラックを主軸にすることを示唆していたものの、マラソンに再挑戦。繰り返し質問を受けたが、「私は心穏やかに大仏になって気持ちで走りたいと思います。以上です」と言葉少なだった。
一山と松田が米アルバカーキの高地合宿で調整してきた一方、新谷は「私は日本が大好きなので」と長野で合宿した。ここまでの調整具合について「私は過程を見てほしいというようなアピール的なことをしない。結果が全ての人間なので、結果を見ていただきたい。結果が出れば納得します」とキッパリ。「意識している選手は?」との問いにも、「意識しておりません」と返した。
コースの印象については、「本当にカーブ、コースが狭い印象。後半はバラけると思うけど、スタートから10~15キロ、最初の森のコースは狭い」と説明。「下を見ていないといけない。端によりすぎると、日本みたいに整備されていないので、そこで足を取られる可能性がある。気を付けないといけない」と警戒した。天候については「恵まれた気候で、日本のようなモアっとした感じがない。むしろ(午前6時15分号砲の)最初は手袋をしてもいいのかなと感じます」と対策を明かした。
最後に、世界陸上だけにこれまでのレースと違う心境があるのかという質問が飛んだ。しかし、新谷は「私はとにかく心穏やかに終わりたいです。それだけです」。自らに言い聞かせるように、3度目の「心穏やかに」が飛び出した。