[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

「史上最強」の昇格組で躍動 バスケB2の昨季MVP、勝負どころで光った1on1の強さ

バスケットボール・Bリーグの歴史を振り返ると、B2からB1への昇格は今季の群馬クレインサンダーズと茨城ロボッツを含めて合計9チームある。昇格1季目の勝率は2020-21シーズンの信州ブレイブウォリアーズが記録した.370(20勝54敗)が最高だった。

27得点7アシストを記録し、勝利に貢献した群馬のトレイ・ジョーンズ【写真提供:GUNMA CRANE THUNDERS】
27得点7アシストを記録し、勝利に貢献した群馬のトレイ・ジョーンズ【写真提供:GUNMA CRANE THUNDERS】

群馬が横浜に88-84で勝利、昇格1年目でB1歴代最多の21勝目

 バスケットボール・Bリーグの歴史を振り返ると、B2からB1への昇格は今季の群馬クレインサンダーズと茨城ロボッツを含めて合計9チームある。昇格1季目の勝率は2020-21シーズンの信州ブレイブウォリアーズが記録した.370(20勝34敗)が最高だった。


【注目】CW-Xを川澄奈穂美選手がお試し 運動パフォーマンスを支える「股関節サポート機能」って?(W-ANS ACADEMYへ)

 それだけ2つのカテゴリーにはレベル差があり、昇格チームはプレーの強度や戦術のギャップに苦しむ。ただし群馬は“史上最強の昇格チーム”としてリーグの歴史に名を刻みそうだ。4月24日の横浜ビー・コルセアーズ戦を88-84で勝利して、昇格チーム史上最多の21勝に到達。勝率は.429で、4割の壁をクリアしている。

 横浜戦を終えたトーマス・ウィスマンヘッドコーチ(HC)はこう述べていた。

「昇格初年度の21勝は評価されるべき記録だし、これからも勝利を積み上げていきたい。チャンピオンシップ出場の可能性は消えてしまったけれど、まだ6試合残っているのでプライドを見せて、どう終わるか、何を見せられるかにフォーカスしたい」

 もっとも今季の歩みが順調だったわけではない。昨季の群馬はB2史上最高勝率で昇格を果たしたものの、平岡富士貴HCとの契約更新がならず、今季はコーチ陣が総入れ替えになった。これは群馬に限らない現象だが、コロナ陽性者が出たことによる活動停止や、相次ぐ選手の怪我にも見舞われた。横浜戦は217センチの大黒柱オンドレイ・バルヴィンが体調不良で欠場していた。

 24日の試合は一進一退の展開のなかで、トレイ・ジョーンズが第4クォーターに16得点の大活躍を見せて勝ち切った。しかし、この起用は指揮官にとって苦渋の決断だった。

「本当はプレーする予定でなかったけれど、(どうしても)必要だった。トレイもガッツを見せて、痛みのなかで素晴らしいプレーをしてくれた。彼は腰の難しい症状があって、時折ギプスもつけている状況です。本当は25分以下、20分くらいで考えていたけれど、それ以上になってしまった。2日連続の試合は彼にとって厳しいものだったけれど、チーム状況を見て、トレイはそれに応えてやってくれた」

 ジョーンズは199センチのウイングプレーヤーだが、勝負どころではポイントガードとしてプレーする。1on1の能力やシュート力は傑出していて、昨季はB2のMVPにも輝いたスコアラーだ。24日の出場は25分44秒で、27得点7アシストを記録している。無理をすれば症状が悪化する可能性は理解しつつ、本人と指揮官はリスクを取った。

 ジョーンズ本人は「出場時間と症状のバランス」についてこう振り返る。

「本当にそこが難しいところです。自分はずっと戦いたい人間だし、チームに自分が持っているすべてを注ぎたいのは変わらないけれど、今シーズンは自分と身体と向き合って判断しながらやってきていました」

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集