[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

「史上最強」の昇格組で躍動 バスケB2の昨季MVP、勝負どころで光った1on1の強さ

2023年春の開業に向けて建設が進む「OTA ARENA」【写真:大島和人】
2023年春の開業に向けて建設が進む「OTA ARENA」【写真:大島和人】

過渡期にあるチームが初のB1で残した立派な戦績

 さらに終盤の大活躍について尋ねると、ジョーンズは自らの活躍を誇るのではなく、淡々と試合の状況を説明していた。


【注目】CW-Xを川澄奈穂美選手がお試し 運動パフォーマンスを支える「股関節サポート機能」って?(W-ANS ACADEMYへ)

「試合の終盤は(リードを奪って)できるだけ時間を使ってから攻める狙いがあって、(1対1の)アタックが増えました。あとファウルを取れていて、ボーナス(のフリースロー)ももらえる状況になっていました。アグレッシブにアタックすることでファウルをもらえるし、でもディフェンスはファウルしたくないから、いいシュートが打てるようになっていました」

 群馬がリードし、相手のファウル数が即フリースローになる「5」を超えている状況下で、ジョーンズの1on1は生きる。相手から見れば、激しく行けばフリースローから高確率で得点されるし、行かなければやはり確率のいいレイアップやフックを打たれる。ジョーンズに人数を割けば、フリーマンから3ポイントシュートが飛んでくる――。彼の存在が、横浜のディフェンスに強烈な“ジレンマ”を創り出していた。

 ジョーンズを筆頭に強力な外国人選手がいて、大ベテランの帰化選手マイケル・パーカーがいて、今季は日本代表候補のアキ・チェンバースも加わった。これだけの人材が揃ったことも、群馬が健闘している背景だ。

 ただコーチングスタッフの入れ替わりは、チーム作りにおいてかなり大きな障害だったはずだ。「英語ネイティブ」の選手が主力を占めることによるコミュニケーションの難しさを口にする選手もいた。そもそもB1とB2は極めて実力差が大きいカテゴリーだ。

 そんな過渡期にあるチームが、コロナや相次ぐ負傷のようなトラブルもあったなかで、ここまで21勝28敗の戦績を残している。選手たちやファンには「もっとできた」という感覚があるかもしれないが、“B1リーグ1年生”としては立派な戦績だ。

 太田市運動公園市民体育館の隣では、2023年春に開業する新アリーナ(OTA ARENA)の建設が進んでいる。これからも続くクラブの歴史のなかで、2021-22シーズンは大切で誇らしい“1歩目”となりそうだ。

(大島 和人 / Kazuto Oshima)




1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集