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最大19点差を覆す神業ブザービーター Bリーグ秋田、劇的勝利の裏にあった1つのミス

タイムアップまで残り4.2秒。秋田ノーザンハピネッツの中山拓哉は、10日に行われたバスケットボールB1リーグ・川崎ブレイブサンダース戦で、2点差を追いかけるラストオフェンスのボールをコートに投じる。ジョーダン・グリンからボールを受けると、素早いドリブル突破で川崎・篠山竜青のマークを振り切り、ハーフラインを越えた場所から、長身のニック・ファジーカスにブロックされる前にフローターシュートを放った。

今季キャプテンを務める中山。ヒーローインタビューでは「本当に欲しかった勝ち」とコメントした【写真:B.LEAGUE】
今季キャプテンを務める中山。ヒーローインタビューでは「本当に欲しかった勝ち」とコメントした【写真:B.LEAGUE】

殊勲の秋田・中山拓哉、残り4.2秒からの攻撃で劇的なハーフコートシュート

 タイムアップまで残り4.2秒。秋田ノーザンハピネッツの中山拓哉は、10日に行われたバスケットボールB1リーグ・川崎ブレイブサンダース戦で、2点差を追いかけるラストオフェンスのボールをコートに投じる。ジョーダン・グリンからボールを受けると、素早いドリブル突破で川崎・篠山竜青のマークを振り切り、ハーフラインを越えた場所から、長身のニック・ファジーカスにブロックされる前にフローターシュートを放った。

 高い放物線を描いたシュートは、ゲームクロックが「0.0秒」を指すのとほぼ同じタイミングでゴールネットを射抜く。87-86――試合終了のブザーが鳴り響くなか、秋田の選手たちは刹那の間に生まれたヒーローを荒々しいバンプと抱擁で称えた。

 前節のサンロッカーズ渋谷戦でコルトン・アイバーソンが負傷し、ゴール下で力を発揮する選手を欠く苦しい状況の秋田は、9日の川崎との第1戦で68-82と大敗。翌10日の第2戦でも序盤から川崎に試合を優位に進められ、第3クォーター終了時点で53-65と12点のビハインドを負ったが、試合前に「まずは自分たちができることをやる」「40分間ディフェンスをアグレッシブにやり続ける」と意思を統一していたチームは、白旗を上げなかった。

 第4クォーター開始前のチームの雰囲気について、中山は「点差はついたけど『まだ10分ある』という思いがあったし、やるべきことをやり続けようという雰囲気だった」と述懐。開始2分少々でビハインドが19点に積み重なり、残り3分、12点ビハインドという状況で最後のタイムアウトを使い切っても秋田は屈さない。前田顕蔵ヘッドコーチ(HC)が指示したディフェンスで川崎のターンオーバーを誘発し、アレックス・デイビスのアタックとジョーダン・グリンの連続3ポイントで、残り41秒で76-83と7点差にまで縮めた。

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