目だし帽、出場3人、唯一完走、観衆50人 川内優輝、「-17度の世界記録」の舞台裏
陸上の男子マラソン・川内優輝(埼玉県庁)が1日、米ボストンで行われた「マーシュフィールド・ニューイヤーズデイ・マラソン」に出場し、2時間18分59秒をマーク。気温-17度という極寒レースで自身76度目の2時間20分切りで世界最多記録を樹立した。米メディアによれば、フルマラソンに出場したのはわずか3人で、完走したのは川内のみ。過酷な舞台裏で前人未踏の大記録は生まれた。
フルマラソン出場3人の極寒レース、世界最多76度目の「サブ20」達成で米話題
陸上の男子マラソン・川内優輝(埼玉県庁)が1日、米ボストンで行われた「マーシュフィールド・ニューイヤーズデイ・マラソン」に出場し、2時間18分59秒をマーク。気温-17度という極寒レースで自身76度目の2時間20分切りで世界最多記録を樹立した。米メディアによれば、フルマラソンに出場したのはわずか3人で、完走したのは川内のみ。過酷な舞台裏で前人未踏の大記録は生まれた。
表情が覗くのは、目と鼻のみ。顔をすっぽりと覆った“目だし帽”で、川内は歴史的瞬間を迎えた。史上最多となる76度目の「サブ20」(2時間20分切り)を達成。米国人の男性ランナーの記録を塗り替え、マラソン界に「Yuki Kawauchi」の名前を刻んだ。
過酷な闘いだった。舞台となったボストンは1月は平均気温が氷点下5度ともいわれる寒冷の都市。しかし、新年を迎えたばかりのこの日、米誌「スポーツイラストレイテッド」によれば、気温-17度に及んだという。息をするだけでも肺に痛みが走りそうだ。
そんな中、蛍光オレンジの長袖ウェアに「4100」のゼッケンをつけ、黒の長袖パンツに手袋、そして“目だし帽”で力走した姿を、地元メディアは画像付きで紹介。注目を浴びる中で42.195キロを走り抜いた。