応援ボードを客席に設置、西武の帽子を被った高校時代の菊池雄星に脚光

　米大リーグのマリナーズが公式ツイッターに1枚の画像を公開した。客席にいるのは、岩手・花巻東高時代の菊池雄星投手。「スペシャル・ゲストが来場されているようです」とつづっている。

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　無人の客席に甲子園を沸かせた左腕がいた。画像の中央で満面の笑顔を見せているのは、初々しい菊池だ。高校時代のブレザー姿で右手にボールを持ち、西武の帽子を被っている。まだあどけなさの残る表情は、11年前に入団した頃のようだ。菊池の周りには他の選手らが並んでいるが、どれも応援用に設置されたボードだった。

　新型コロナウイルスの影響で無観客開催が多いスポーツ界。少しでも客席を彩るために様々な競技で応援ボードが設置されている。写真がプリントされており、今回は“雄星版”が登場。マリナーズ公式ツイッターは「スペシャル・ゲストが来場されているようです」とつづると、日本人ファンが英語で「Ooooh!　昔のユウセイ！　この時まだ18歳だよね」と反応している。

　無観客で23日（日本時間24日）に開幕する米大リーグ。マリナーズは「未知のシーズンを乗り切るため、ファンのオリジナルボードを集めて乗組員を組織します」と公式サイトで応援ボードによる“生観戦”を募集している。30ドルで「本拠地全試合に座ることができます」とし、売り上げの一部は地域の新型コロナ対策に従事する非営利団体に寄付されるという。座席は選ぶことができず、シーズン終了後のボード返却はない。

　29歳の菊池にとって11年前のシーン。ドラフトで6球団競合の末に入団した高校時代の1枚が思わぬ形で注目されているようだ。