21歳ヤングも大先輩に感謝「全てをありがとう」

　米プロバスケットボール（NBA）・ホークスのビンス・カーターは25日、正式に引退を発表した。NBA史上最長となる22シーズンをプレーしたカーターの引退報告に、現役時代サンズでともにプレーしたスティーブ・ナッシュ氏などが反応。感謝を示した。

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　43歳のカーターは、米ポッドキャスト番組「Winging It with Vince Carter」の中で引退を表明。シーズン中に今季限りでの引退をすでに表明していたが、7月30日に再開されるシーズンに、ホークスが参加しないことが決まり、正式に引退を表明するに至った。

　カナダ人NBA選手の草分け的存在であるナッシュ氏は、自身のツイッターで「数多くのカナダ人の子どもたちを感化させたんだ！　VC（ビンス・カーター）以前には、カナダ人のNBA選手は数人しかいなかった。それが今年は20人がロースターに名を連ねている。ありがとうVC！」とカナダのトロントに本拠地を置くラプターズ時代の功績に敬意を示した。

　ホークスのチームメイトであり、カーターがNBAデビューした1998年に生まれたトレイ・ヤングも、自身のツイッターで「全てをありがとうVC!!」という文章とともに、カーターが3Pシュートを決めた後にヤングと喜びを分かち合う動画を公開。大先輩に感謝を示した。

　1998年にラプターズでNBAデビューし、そのシーズンに新人王を獲得。すぐさまチームの中心選手として活躍した。2000年のスラムダンクコンテストで見せた圧巻のパフォーマンスをはじめ、高い身体能力を活かした豪快なダンクで長い間ファンを魅了。オールスター出場8回、シドニーオリンピックで金メダル獲得など、華々しいキャリアを送った。今年引退したことで、1990年代、2000年代、2010年代、2020年代の4つの年代でプレーした唯一の選手にもなった。