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【名珍場面特別編】井上尚弥、英国沸騰の衝撃ダウン3連発を呼び起こせ WBSS、ロドリゲスと壮絶な技術戦

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ほとんどのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。スポーツロスに嘆くファンへ向けて、THE ANSWERでは過去の様々な競技で盛り上がったシーンを「名珍場面特別編」としてプレイバックする。今回はボクシングの井上尚弥(大橋)。2019年5月のWBA・IBF世界バンタム級王座統一戦で見せた259秒TKO勝ちを振り返る。スポーツチャンネル「DAZN USA」公式インスタグラムは9日、改めて試合の動画を公開した。

井上尚弥【写真:Getty Images】
井上尚弥【写真:Getty Images】

スポーツロスに嘆くファンへ「名珍場面特別編」―井上尚弥、19年5月のWBSS準決勝

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ほとんどのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。スポーツロスに嘆くファンへ向けて、THE ANSWERでは過去の様々な競技で盛り上がったシーンを「名珍場面特別編」としてプレイバックする。今回はボクシングの井上尚弥(大橋)。2019年5月のWBA・IBF世界バンタム級王座統一戦で見せた259秒TKO勝ちを振り返る。スポーツチャンネル「DAZN USA」公式インスタグラムは9日、改めて試合の動画を公開した。

 初めて上陸した欧州で英国ファンの心を震わせた試合だ。当時WBA世界バンタム級王者の井上は、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝でIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と激突。英スコットランド・グラスゴーでまたも気分爽快なKO劇を見せつけた。

 初回から壮絶な技術戦が展開された。ロドリゲスの圧力に押される井上。下がらされる試合は珍しく、いきなりカウンターのタイミングも合わされた。しかし、ここで抜群の対応力を見せられるのがモンスターたる所以だ。2回は重心を低くし、IBF王者の圧力に対応。パンチの応酬となり、互いに寸前でかわし続けた。

 だが、井上がダッキングでかわしたところで左ショートが炸裂。ダウンを先取し、観衆を沸騰させた。もう止まらない。再開後に左右のボディーで2度目のダウン。陣営のコーナーを見るロドリゲスは、苦しそうな表情で首を振った。なんとか立ち上がったが、井上が猛然とたたみかけて3度目のダウン。勝敗は259秒で決した。一部始終をDAZN USAがインスタグラムで公開している。

 19連勝中だったロドリゲスを撃破。世界戦8試合連続KO勝利となり、自身の7戦連続KOの日本記録を更新した。WBA王座は2度目の防衛に成功。新たにIBF王座を奪取し、2団体王者となった。実はこの5月18日は、伝説の王者ファイティング原田が“黄金のバンタム”ことエデル・ジョフレに勝利し、日本人初のバンタム級世界王座を獲得した日だった。あれから54年。モンスターが欧州の地で新たな伝説を打ち立てた。

 18年10月のWBSS初戦では、元WBAスーパー王者フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に衝撃の70秒KO勝ち。5階級制覇王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)が待つ決勝に進出した。「フィリピンの閃光」と演じた歴史的死闘に繋がっていく。

(THE ANSWER編集部)

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