五輪争い脱落の設楽悠太は取材応じず 所属先監督「完全に力負け」「本人はサバサバ」
残り1枠の東京五輪代表切符を争う東京マラソンが1日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、日本記録保持者・大迫傑(ナイキ)が日本人トップとなる2時間5分29秒の4位でフィニッシュした。自らが持つ日本記録を更新し、2度目の報奨金1億円を獲得した。MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ男子第2戦で東京五輪代表に大きく前進。大迫とともに今大会の“3強”とされた設楽悠太(ホンダ)は16位、井上大仁(MHPS)は26位に終わり、代表争いから脱落した。
設楽悠太は無念の16位で五輪争い終戦、ホンダの小川監督「疲れが残っていた」
残り1枠の東京五輪代表切符を争う東京マラソンが1日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、日本記録保持者・大迫傑(ナイキ)が日本人トップとなる2時間5分29秒の4位でフィニッシュした。自らが持つ日本記録を更新し、2度目の報奨金1億円を獲得した。MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ男子第2戦で東京五輪代表に大きく前進。大迫とともに今大会の“3強”とされた設楽悠太(ホンダ)は16位、井上大仁(MHPS)は26位に終わり、代表争いから脱落した。
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設楽の東京五輪をかけた戦いは幕を閉じた。序盤から井上、大迫の先頭集団にはついて行かず。冷静に第2集団で走ったが、高速レースで日本記録を上回るペースだった。ペースを上げた大迫に対し、設楽は逆転できず。2時間7分45秒で16位に終わった。
レース後、インタビューに現れた設楽は報道陣の問いかけに「着替えていいですか」と返答。取材に応じず控室へと向かった。控室から出てきたが、質問に答えることはなく通過。代わりに所属するホンダの小川智監督が取材に応じ「完全に力負けです。他には何もないですね」と代弁した。
第1集団につかなかったことには「(ペースメーカーの設定で)前が速いとわかっていたので、安定したペースで行こうと思った」と説明。コンディションについては「疲れが残っていた。ここ数日で状態が上がってきたけど、100%じゃないとこのレベルのレースでは難しいですね」と悔やんだ。体に痛みがあったわけではないという。
ゴール後に設楽本人と話し「いつもの通りでした(笑)。サバサバとした感じ」と、ひょうひょうとした表情だったという。最後に「今日は力負けでした。ペースを上げられなかったというか力負けです」。今後については「普通に出ていきますよ」と駅伝、トラック種目にも出場していく姿勢を示した。
東京五輪代表は昨年9月のMGCを制した中村匠吾(富士通)と2位の服部勇馬(トヨタ自動車)が内定済み。残り1枠は、今大会とファイナルチャレンジ第3戦のびわ湖毎日(3月8日)で大迫の日本記録より1秒速い設定タイム2時間5分49秒を切った最上位者が内定し、両大会で突破選手がいなければMGC3位の大迫が3人目の代表となることが条件だった。有力選手の多くがびわ湖毎日より今大会に勝負をかけたことで“最終決戦”と目されていた。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)