43戦無敗ワイルダーが衝撃の陥落 フューリーに脱帽「今日は一番強い男が勝った」
ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチが22日(日本時間23日)、米ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで行われ、元3団体統一王者タイソン・フューリー(英国)が王者デオンテイ・ワイルダー(米国)を7回1分39秒TKO勝ち。ワイルダーは引き分けに終わった2018年12月以来の再戦に敗れ、44戦目でプロ初黒星。11度目の防衛ならず、王者から陥落した。
44戦目でプロ初黒星「今日は言い訳をするつもりはない。負けだ」
ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチが22日(日本時間23日)、米ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで行われ、元3団体統一王者タイソン・フューリー(英国)が王者デオンテイ・ワイルダー(米国)を7回1分39秒TKO勝ち。ワイルダーは引き分けに終わった2018年12月以来の再戦に敗れ、44戦目でプロ初黒星。11度目の防衛ならず、王者から陥落した。
ワイルダーが壮絶に散った。序盤から積極的に前に出たフューリーの圧力に押され、3回には右のオーバーハンドを左側頭部に食らってダウン。これで一気に動きが鈍ると、5回にはボディーを受け、2度目のダウン。あとは防戦一方となり、なんとか立ち続けるのがやっとの状態に。7回にラッシュを食らい、ついにレフェリーストップ。呆然とした表情で立ち尽くした。
過去43戦42勝(41KO)1分けと圧倒的な戦績を誇った王者が喫したプロ初黒星。試合後、リング上でインタビューを受けたワイルダーは「こういうことはあるんだ。今日は一番、強い男が勝ったということだ」と脱帽し、素直にフューリーを称えた。「この試合のために万全の準備をしたつもりだった。今日は言い訳をするつもりはない。負けだ」とサバサバと語った。
その上で「またもっと強くなって帰ってくる。なんの言い訳をするつもりはない。ベスト同士の対決で盛り上がっただろう。これでボクシングは盛り上がった」と振り返った。
(THE ANSWER編集部)