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食べ過ぎな子どもの肥満が心配 正しい体重管理、真っ先に「食べる量を減らす」はNG

「食卓」で見直すべきポイントは?

 まずは食生活を振り返り、「明らかに摂り過ぎている」食品を探し、「これかな」というものを、書き出してみましょう。

 例えば、揚げ物を食卓に出す頻度をチェック。肥満傾向のみられるお子さんは、現場での経験上、から揚げ、コロッケ、とんかつなど、特に揚げ物を食べる頻度が多いというケースが多くみられました。また、ジュースなどの甘い飲み物やスナック菓子を食べる頻度はどうですか? こちらも、毎日、摂ることが癖になっているケースがよくみられます。

 食べ過ぎかな? と思われる食品が明確になったら、それらを食べる頻度を少なくしてみます。子どもたちの大好物のおかずや食べ物をいきなりゼロにしてしまうのはかわいそうなので、少なくするだけでOKです。また、お料理を作られるお母さん、お父さんにも努力が少し必要ですが、例えば揚げ物の場合、調理法を焼フライに代えてみます。風味を大幅に代えず、脂質の摂り過ぎを抑えることにつながりますよ。

 次に、摂り過ぎたものを体の中で消化や排出してくれる食品を、食卓に積極的に出します。

 その代表が野菜。なぜなら、野菜全般に含まれる食物繊維は、太り過ぎの原因となる脂質や糖質をゆるやかに吸収させたり、便としてしっかり外に出したりを助ける働きがあるからです。

「子どもが野菜嫌いなので難しい」と言われる方が多いのですが、最初から諦めずに、少しでも食べられる野菜を見つけて、摂るところから始めましょう。食物繊維はほかに、果物やキノコ類、海藻類、こんにゃくにも豊富です。

 食物繊維は、白米に玄米やもち麦、大麦などを加える方法も、おすすめします。

 毎日、必ず食べる穀類を変えると、日々摂れる食物繊維の量はかなり上がります。加えて、玄米や麦をご飯に加えると、噛み応えがアップし、噛む回数が自然と増えます。すると、脳の満腹中枢が正常に働き、食べ過ぎる前に「お腹いっぱいになりました」という信号が、脳から発信。食べ過ぎを抑え、肥満防止に効果的です。

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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