スポーツをする人の食事の整え方3つのコツ 鉄分補給は「ミロ」の牛乳割りもオススメ
Jリーグやジャパンラグビー リーグワンをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「スポーツをする人の食事の整え方」について。

公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏の連載、今回は「スポーツをする人の食事の整え方」
Jリーグやジャパンラグビー リーグワンをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「スポーツをする人の食事の整え方」について。
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春は環境が大きく変わる季節です。今回は、新シーズン・新学期を迎える社会人選手や大学生アスリート、そして、社会人の運動愛好家に向けて、適切な食事の量とバランスを簡単に整えられるコツをお伝えしましょう。
スポーツをする人の食事の整え方のコツは、「必要な食事量(エネルギー量)は体重の変化でチェックする」「栄養バランスは主食・主菜・副菜の食事で整える」「たんぱく質と糖質の必要量を知る」です。以下、それぞれについて、詳しくお話していきます。
<1>食事量(エネルギー必要量)は体重の変化でチェック
自分の活動量に見合ったエネルギー量を把握するうえでは、体重を見るのが現実的です。
食事量の目安として、多くの人は「カロリー計算をしなければならない」と考えます。しかし、自分がどれくらいの量を食べているかを、いちいちカロリー計算をして把握するのは難しいですよね。
また、運動によるエネルギー消費量を推定するにも、徐脂肪体重や運動の状況(強度、時間等)を把握しなければならないので、限界があります。
そこで、目安となるのが体重です。ポイントは同じ条件下で計測を続けること。ベストタイミングは毎朝の排尿後になります。体重が減っていれば、水分や食事量が足りないことを示しますし、増えていれば食べ過ぎ、水分量が多いことを示します。このように体重の変化から、食事量が足りないか、食べ過ぎかを見極めていきましょう。