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今さら聞けない牛乳のメリット・デメリット スポーツドリンクにも負けない効果とは

知っておきたい「牛乳のデメリット」も紹介

 さて、牛乳のメリットの一つに挙げた乳糖はデメリットにもなります。特に東洋人は乳頭をうまく分解できない「乳糖不耐症」の方は少なくなく、量を飲みすぎるとお腹が張る、下痢をするといった症状を起こす人がいます。

 それでも多くの方は、量や選び方によって症状を和らげることが可能です。一般的に乳糖不耐症の方でも、1日12~15gの乳糖(牛乳250~300ml程度にあたる)であれば、下痢などの症状を起こさずに許容できると言われています。温めてゆっくり飲むことでも、つらい症状が和らぎますよ。

「まったく飲めない」という方は、乳糖が入っていない牛乳を選ぶ、乳製品のなかでも乳糖が少ない発酵食品(チーズやヨーグルト)をこまめに摂ります。また、プロテインパウダーも乳糖の量が少ないたんぱく源です。お腹の調子をみながら、自分に合ったものを見つけましょう。
 
 食事は習慣です。牛乳は栄養が豊富とわかってはいても、自分でいつ・どれくらいは飲もう、としっかり意識しないとなかなか摂れないもの。牛乳はトレーニング前・後、食事中、補食(夜食含む)と自分に合うタイミングでいつでも摂ってOKなので、どのタイミングであれば摂りやすいかを、是非一度、見直してみてください。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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