1番人気は「グミ」 女子ゴルファーに見る“ラウンド中の補食”の意外な効果
Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「ゴルフ選手の補食」について。
公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏の連載、今回は「ゴルフ選手の補食」
Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「ゴルフ選手の補食」について。
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先日、女子プロゴルファーのラウンド中の補食について、取材を受ける機会がありました。プロへのアンケート結果を見ると、定番のバナナやおにぎりに加えてグミがトップにランクイン。「噛み応えがあり、頭が働く気がする」といった声が聞かれました。
ゴルフは長時間、歩いたり、頭を使ったりするスポーツです。より良いパフォーマンスを維持するためには、ラウンド中の補食がとても重要。補食を摂ることで、空腹による集中力の低下やエネルギー不足、あるいは熱中症を防いだり、パワーや疲労からの回復を図ったりします。また、プレーを待たされるとイライラすることもあるため、気分転換を図り、精神的なストレスを和らげるのも、大切な目的の一つです。
彼らがラウンド中に、まず補給したいのは、脳と体のエネルギー源となる糖質です。糖質にも種類があり、なかでも素早くエネルギーに変わるブドウ糖やショ糖は、集中力アップに適しています。プロたちのアンケートに上がっていたものでいうと、1番人気のグミのほか、黒糖、ゼリー飲料、ソフトキャンディ、ラムネなどがこれにあたります。
また、食べてからエネルギーに変わるまでに少し時間がかかるバナナなどのフルーツ、ドライフルーツ、チョコレートなどは、後半のスタミナ切れを予防するため、ラウンドの中盤頃にとると効果的。同じくおにぎり、サンドイッチも腹持ちが良く、これらは小腹が空いてしっかりとエネルギー補給をしたい時にお勧め。ゴルフだけでなくサッカーやラグビーのトップチームでも試合開始3時間前の定番の補食です。