世界のラグビー強豪国は何を食べて強い? 「5フードグループ」から見る日本との比較
Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けしていた連載「働く人の食事術」は10月からさらにパワーアップ。より食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報をお届けする。今回は「ラグビー強豪国の食」について。
公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏の連載、今回は「ラグビー強豪国の食」
Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けしていた連載「働く人の食事術」は10月からさらにパワーアップ。より食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報をお届けする。今回は「ラグビー強豪国の食」について。
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日本の素晴らしい快進撃で、大いに盛り上がったラグビーワールドカップ(W杯)。3位決定戦を含め、残すところあと4試合となりましたが、連日、様々なトピックスがメディアに取り上げられています。
日本代表の食事もその一つ。選手たちは1日5000~6000kcalの食事を摂っているそうですが、これは一般的なビジネスマンの2倍~2.5倍のエネルギー量。サッカー選手で3500~4000kcalが目安ですから、彼らがいかに多くのエネルギーを使い、そして食べているかが推し量られます。
「世界のラグビーやサッカーの強豪国やチームは何を食べていますか?」とはよく聞かれる質問の一つですが、世界のアスリート食の考え方は、国際オリンピック委員会(IOC)から発表される合同声明の考え方をベースにするとわかりやすいと思います。
IOCの合同声明にはアスリート食の基本的な考え方について「エネルギーの必要量を満たし、野菜、果物、豆・豆製品、穀類、脂身の少ない肉、魚、油分、炭水化物を中心としたバラエティに富む栄養価の高い食事であれば、ビタミンやミネラルを十分に補える」と記しています。
つまり、日本でもよく聞かれる「低脂肪かつタンパク質、炭水化物、ビタミン、ミネラルが豊富な食事」は、世界共通の基本なのです。