21時帰宅か22時帰宅で変わる? 忙しリーマンの健康を守る「残業日の夕食」とは
忙しく働く大人世代が日常のパフォーマンスを上げる方法を“食”から考える「THE ANSWER」の連載「働く人の食事術」。Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が日々のパフォーマンスを上げる食事術を指南する。
連載「働く人の食事術」―残業した日の夕食の摂り方をアドバイス
忙しく働く大人世代が日常のパフォーマンスを上げる方法を“食”から考える「THE ANSWER」の連載「働く人の食事術」。Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が日々のパフォーマンスを上げる食事術を指南する。
定時後も長い残業が待ち受けている“忙しリーマン”にとって難しいのが、夕食をどう摂るか。時間が深夜になれば、翌日の体調も気がかりになる。残業の夜は何をどう食べれば、健康でいられるのか。橋本氏が栄養士の観点から優しくアドバイスする。
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頭を悩ませる、残業時の夕食のタイミング。特に、頻繁に残業する方は、健康状態への影響も心配かと思います。
遅い時間に帰宅してからしっかり食べてしまうことの問題点は、太りやすくなること、そして翌日の胃腸の不調につながりやすいことです。かといって、たびたび夕食抜きや「刺身だけで晩酌」という偏った食事が続いても、体にとってマイナス。エネルギーや栄養の不足は、集中力、スタミナの低下につながります。
夕食では1日に失われたものは、必ず食事から摂ってリカバリーするのが鉄則です。アスリートであれば、ウエイトトレーニングに重点を置いた日はタンパク質をたくさん摂る、という具合。ビジネスマンは、ストレスによって消耗の激しい、ビタミンやミネラルをしっかり摂ること。これらが不足すると、疲れや体調不良の原因になります。
さて、夕食が遅くなってもなるべくヘルシーに食べるコツは「脂質を抑える」ことと「タンパク質と野菜、海藻・果物を摂る」ことの2つです。
なぜなら、体のメカニズム上、22時以降に食べたものは脂肪として蓄えられやすくなるため。炒め物、揚げ物など、調理油をたっぷり使った献立は避けます。また、どんなに遅くても、就寝時間から逆算して2時間以上前に食事を済ませること。そうでないと、就寝中も消化器官が働き、睡眠が浅くなったり、翌日に疲れを引きずったりします。
さて、残業時ですが、帰宅後の食事の時間が21時前か、22時以降かによって、食べ方が異なります。