かつおぶしが意外な効果? 実は今から気をつけるべき、お弁当の“食中毒対策5か条”
忙しく働く大人世代が日常のパフォーマンスを上げる方法を“食”から考える「THE ANSWER」の連載「働く人の食事術」。Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が日々のパフォーマンスを上げる食事術を指南する。
連載「働く人の食事術」―公認スポーツ栄養士が明日から実践できる対策を指南
忙しく働く大人世代が日常のパフォーマンスを上げる方法を“食”から考える「THE ANSWER」の連載「働く人の食事術」。Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が日々のパフォーマンスを上げる食事術を指南する。
夏が迫り、気温が高くなると気を付けたいのが、食中毒。朝に作った昼に摂るというビジネスマンも決して他人事ではない。では、具体的にどう対策を取ればいいのか。食のスペシャリスト・橋本氏が明日から実践できる5か条を提言してくれた。
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気温が高くなると気になるのが、弁当による食中毒。「食中毒なんて、夏の話では?」と思う方もいますが、食中毒菌は15~40℃で増殖。実は春先から気を付ける問題です。
自分でできる食中毒対策は、細菌を付けない(手洗いを徹底し、弁当箱を良く洗って乾燥させる)ことと、最近の増殖を防ぐことです。そして、食中毒菌が弁当箱のなかで増殖する原因は、「菌が好きな栄養分、水分が多い」「温度が高い」の2つ。どちらも、素材選びと調理方法、弁当の詰め方次第で、食中毒の不安は取り除けます。
以下、具体的な対策を上げました。明日からでも、実践してくださいね。
(1)食材にはしっかり火を通す
食中毒の原因となる細菌は、75℃以上で1分加熱すると死滅します。まずは何を作るにも、しっかり火を通しましょう。前日の残り物や、家では火を入れずに食べるハムも、フライパンや電子レンジで加熱を。食材を高温で火を入れる揚げ物も安心です。もちろんお弁当箱には、完全に冷ましてから詰めること。
(2)とにかく水分を出さない
食中毒菌は水分の多い環境が大好き。極力、水分の少ないお弁当作りを心掛けます。最も危険な素材が野菜。詰める時は気にならなくても、時間がたつにつれて野菜そのものの水分がにじみ出てきます。レタスやきゅうりなどの生野菜は特に水分が出やすいので、別の容器に入れる、水気をよくふき取るなどの工夫を。五目御飯など、野菜を使った炊き込みご飯も避けるのが無難。煮物もきっちりと煮汁を飛ばします。
また、水分が気になるおかずは、かつおぶし、すりごま、もみのりなど、水分を吸ってくれる食材をあえるのも一案です。