なぜラテン諸国からメジャーリーガーが多く輩出されるのか

　今季メジャーリーグで開幕時に登録された選手のうち、27.5パーセントにあたる238人がアメリカ人以外の“外国人選手”だった。そのうち最も多い82人を輩出したのがドミニカ共和国。続いてベネズエラ（63人）、キューバ（23人）と中米各国が並ぶ。一方で日本はわずか8人。ラテン諸国からメジャーリーガーが多数輩出されるのは、社会環境や身体能力の違いだけではなく、指導方法にあるのではないだろうか。

　野球を好きな気持ちを持ったままメジャーリーガーまで成長できる理由は――。日本はそこから何かを学べるのではないだろうか。そう考えるのが、NPO法人BBフューチャーで国際事業部長を務める阪長友仁氏だ。

　海外青年協力隊のメンバーとしてコロンビアで野球を教え、その後はドミニカ共和国を中心に現地で指導方法を学び、そこで得た知識や経験を携えて帰国。現在は中米諸国と日本を行き来しながら、DeNA筒香嘉智や西武・森友哉らを輩出した堺ビッグボーイズでの指導に生かしている。同時に、日本各地で「ラテンアメリカ野球から学ぶ、選手指導・育成研修会」を開催し、短期的に勝利を求める指導法ではなく、長期的に子供の将来を見据えた“ラテンアメリカ式指導法”を紹介してきた。

　その阪長氏が、さらに一歩踏み込んだ「BBフューチャー　指導力向上セミナー」を横浜で開催することになった。若手指導者を対象に指導力向上セミナーを6月20日から全4回の予定で行う。子供たちの持つ可能性を最大限に引き出し、よりスケールの大きな選手に育つ指導方法や環境作りについて、活発なディスカッションを行いながら野球界を盛り上げていく。

【BBフューチャー　指導力向上セミナー】
○ナビゲーター　阪長友仁（NPO法人BBフューチャー国際事業部長）
○開催時期　2016年　6/20（月）　9/12（月）　10/3（月）　1/30（月）19：30～21：00開催を予定
○開催場所　横浜技能文化会館（関内駅徒歩5分）など
○定員　30名前後を予定
○費用　★4回参加　一般17,500円　（各回参加は別途相談）
○申込先／問い合わせ先　NPO法人BBフューチャー　担当・岩井、土井　TEL：072-277-3393　FAX：072-277-3332　メール：info@bb-future.net
○Facebook内イベントページ　https://m.facebook.com/profile.php?id=624601547705234

【了】

ジ・アンサー編集部●文　text by The Answer