「see」から「do」へ― 小塚崇彦、28歳が描くフィギュア界の“幸せな未来”
小塚さんが描くフィギュア界の“幸せな未来”は? 「注目に波があっても…」
「フィギュアの間口はほかの競技と比べて狭い。ほかの競技はどうやっているのかを学びながらやっています。加えて、フィギュアスケートファンの方を違うジャンルのところに興味を持ってもらいつつ、ほかのジャンルのファンにフィギュアを見てもらう。一つのスポーツだけじゃなくて、それぞれのスポーツで手をつなぎ合ってやっていけたらというふうに考えています」
果たして、小塚さんにとって、今後、どんなフィギュア界になってくれたら幸せなのだろうか。
「フィギュアは注目の大きさという意味で、ある程度、大きな波があると思う。今はいい状況。ただ、波があっても、それが下がり切らずに見守っていてもらえるような、そういうフィギュアスケート界になるようなお手伝いができれば。そのためにもより多くの人にフィギュアに興味を持ってもらって、氷に乗ってもらうということが大事なんじゃないかなと思っています」
今季は平昌五輪が控え、連覇を目指す羽生結弦、宇野昌磨ら若き現役スケーターが脚光を浴びている。しかし、その裏ではフィギュア界の未来がより良くなることを思い、願い、懸命に汗を流しているOBがいることも忘れてはならない。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer