デンマーク出身の女子ハンドボール選手

　ハンドボール・リーグH女子のアランマーレ富山は6月14日、プレーオフ（PO）準決勝で北國ハニービーに24-36で敗れた。今季新加入となったGKフレヤ・ハマーは、世界ランキング3位のデンマークからやってきた28歳。この日もシュート阻止率0.345。日本でプレーすることを「すごく気に入っています！」と笑顔で語った。

【注目】スポーツブラは「つけないとダメ」　胸のゆれ軽減、女子トップ選手がCW-X激推しのワケ（W-ANS ACADEMYへ）

　身長186センチ。ひと際目立つ長身GKは、最後まで勝利のために奮闘した。今季はリーグのシュート阻止率2位と貢献。この試合でも1本目のシュートを軽々とキャッチした。長い手足を生かした堅守で、3連続セーブも披露。ただ、勝利という結果はつかめなかった。

「とても良い気分で試合に臨めたし、準備もできていて、落ち着いていた。良いスタートを切ったと思うけど、もっとセーブはできた。もっとセーブできる方がもちろん良いでしょ？」

　ストイックな一面をのぞかせる28歳。今やすっかり溶け込んでいるが、日本は「地球の裏側」と表現するほど遠く、縁のない場所だった。当然、親族も友人もいない。それだけに、温かく受け入れてくれた仲間たちに感謝している。

「チームメートは想像をはるかに超えて最高。理解できないことがある時も、そんなに英語が話せるわけじゃないのに、一生懸命に説明して助けようとしてくれた」

　試合中も抱き合い、喜びの感情を露わにコミュニケーションをとる。「彼女たちと一緒にいるのが楽しい」と語る表情は、実に嬉しそうだ。

　勉強中の日本語も上達。「名前はフレイ（ニックネーム）です。28歳です。私はハンドボールプレーヤーです。バスケットボールが好きです」の自己紹介もスラスラ言えるまでになった。お茶目に「これは美味しいラーメンです！」とも話し、異文化を堪能しているようだ。