野球界にとどまらない長嶋茂雄さんの功績 “野球なき時代”から五輪に情熱、知られざる「日本トライアスロンの父」の顔
「スポーツは本当に楽しい。オリンピックって、いいものですよね」
訃報を受けて、JOC会長の山下泰裕氏、元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏、前スポーツ庁長官の鈴木大地氏らも「ミスター」を悼んだ。野球界だけではなく、スポーツ界にも悲しみが広がるのは、長嶋さんがスポーツそのものを愛していたからだ。
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トライアスロン黎明期、これから競技を引っ張っていく若手に対して、長嶋さんはよく話をしていたという。JOCのエグゼクティブアドバイザーをしていた時も同じだ。当時の選手たちは競技団体のトップとなり、指導者として次代の選手たちを育てている。「燃える男」の熱い思いは確実に次へと伝わっていく。
「スポーツは本当に楽しい。オリンピックって、いいものですよね。こういう話なら、いくらでもしますよ」。2度目の東京五輪に向けたインタビューの最後の言葉。野球界だけではなく、スポーツ界でも、いや広く日本中に「長嶋魂」は生き続ける。
(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)
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