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【現地記者の目】村田諒太を米記者3人が徹底分析「当初は評価してなかったが…」

10月20日、ラスベガスでWBA世界ミドル級正規王者の2度目の防衛戦に臨む村田諒太(帝拳)を、アメリカのボクシング記者たちはどう見ているのか。ロブ・ブラント(米国)戦を前に、米東海岸に本拠を置く3人の記者に3つの質問をぶつけてみた。この3-on-3に参加してくれたパネリストの言葉から、日本が誇るミドル級王者の現状とブラント戦の見どころが浮かび上がってくる。

WBA世界ミドル級正規王者の座を争う村田諒太とロブ・ブラント【写真:編集部】
WBA世界ミドル級正規王者の座を争う村田諒太とロブ・ブラント【写真:編集部】

米国のボクシング記者3人が村田を徹底分析

 10月20日、ラスベガスでWBA世界ミドル級正規王者の2度目の防衛戦に臨む村田諒太(帝拳)を、アメリカのボクシング記者たちはどう見ているのか。ロブ・ブラント(米国)戦を前に、米東海岸に本拠を置く3人の記者に3つの質問をぶつけてみた。この3-on-3に参加してくれたパネリストの言葉から、日本が誇るミドル級王者の現状とブラント戦の見どころが浮かび上がってくる。

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【パネリスト】

〇キース・アイデック(専門メディア「BoxingScene.com」のシニアライター/コラムニスト)

〇ショーン・ナム(「ハンニバルボクシング」、「UCN.com」などで健筆をふるう韓国系米国人ライター)

〇ビクター・サラサール(BoxingScene.comのライター&エディター/@Vicmatic1119)

――ボクサーとしての村田の印象は?

アイデック記者「スキルはゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)、サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)、デメトリアス・アンドラーデ(米国)のレベルではないかもしれないが、頑強な選手という印象だ。現在のミドル級でトップはカネロ、ゴロフキン、アンドラーデ、ダニエル・ジェイコブス(米国)、セルゲイ・デレヴャンチェンコ(ロシア)、ジャモール・チャーロ(米国)といったところになると思うが、ムラタはその次に来る選手だと考える」

ナム記者「まだ強豪との対戦こそ少ないが、リングに上がるたびに良いファイトを見せている。現代ミドル級で“エリート”と呼ばれているボクサーたちほど派手でもダイナミックでもないかもしれないが、誰が対戦しても簡単には勝てない相手だという印象を受ける。体格に恵まれ、基本に忠実なワンツーを打ち、ボディも打てる。世界レベルでのタフネスこそまだ証明されていないが、自分がリング上で何をやるべきかを常にわかっている選手でもある」

サラサール記者「ムラタはミドル級でも脅威になり得る選手だと考える。YouTubeやESPN+で試合を見てきて、当初はそれほど評価していなかったが、ボクサーパンチャーとして徐々に進歩してきたと思う。パワーは素晴らしいし、技術的にも確実に向上している。今週末のブラント戦に勝てば、カネロ、ビリー・ジョー・サンダース(英国)、アンドラーデ、そしてゴロフキンといった選手たちの視野に間違いなく入ってくるはずだ」

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杉浦 大介

1975年、東京都生まれ。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、ボクシング、MLB、NBAなどを題材に執筆活動を行う。主な著書に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)、「イチローがいた幸せ」(悟空出版)。

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