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NBA級の「圧倒的ホーム感」 世界一DJに“炎”の特殊効果…バスケ群馬が新アリーナで挑む演出改革

ホームゲームの演出なども統括する群馬クレインサンダーズの吉田真太郎取締役GM【写真:荒大】
ホームゲームの演出なども統括する群馬クレインサンダーズの吉田真太郎取締役GM【写真:荒大】

クラブには「最高のエンタメを提供する」責任がある

 一方で、会場の外に一歩出れば、どちらかと言えば「のどかさ」が顔を出す。ホームタウンである太田市との連携で運営される「OTAマルシェ」は、アリーナ前の広場に、名産品の屋台などがおよそ150メートルにわたって軒を連ね、アットホームな雰囲気を覗かせる。こうした会場内外のギャップについても、群馬のクラブとしての考えが色濃く打ち出されているという。

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「会場の中について言うならば、ここには僕らが『最高のエンタメを提供する』という責任があります。でも、会場の外については『お祭り』というのがコンセプトで、誰でも来られる空間、『分け隔てがない』という部分を打ち出していっています」

 まもなく、完成から1年が近づくが、日本代表戦やインカレ決勝の開催などで、太田という場所が新たなバスケットの盛り上がりを生む場所になりつつある。インカレ決勝なども現地で観戦したという吉田取締役は、「演出があってこそのオプアリである」と改めて感じる機会になったそうで、今後については次のように語る。

「ある意味、演出というのは『生もの』なので、大枠としては変えていませんが、毎試合、微妙な変化をさせながら進化を続けています。今シーズンで言えば終盤を迎える3月に、もう少し変化をつけようと考えています。

 一番変えていきたいのは音楽の面です。例えば、クラブにしても、コンサートにしても、毎回同じところに行って、毎回同じ曲順では飽きられてしまう。だけど、微妙に変えていくことでエンタメとして進化しますし、シーズンチケットを買って、ずっと来ていただける方にも、飽きずに見てもらえると思います。

 ここからについては、日本最高峰のエンタメをやり続けて、1つの『バスケットボール・エンタメ』の世界観を作っていきたいです。クラブも年々成長をしていけるようになって、ここでBリーグのチャンピオンシップをやるとなった日には、ドッカンドッカンとやれるぐらいに、ものすごい状況にできればと思います」

(荒 大 / Masaru Ara)

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