イ・ボミも「ファンになる」と認めた主役気質 新世代のアイドルゴルファー・菅沼菜々の圧巻V
V争い中の救いはやっぱりアイドル「バレないように歌っていました」
「自称と言えば、あまり炎上しないと思って(笑)」。初優勝時も「アイドルは怒らない」となりきり、ミスショット時に気持ちをコントロール。今回は昨季年間女王・山下美夢有らとの優勝争い。追われる立場の重圧を感じたが、救ってくれたのはやっぱりアイドルだった。
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「周りにバレないように歌っていました。乃木坂さんの『おひとりさま天国』です。キャディーさんにも覚えてもらって一緒に。周りを見てゴルフをしなくなったのが一番の成長。前は周りが伸ばしていたら気負ってしまって、力が入ってミスが多かった。自分が伸ばせば優勝できるとわかってから、周りを気にせずプレーできるようになった」
指でつくるハートマークは、お決まりのポーズに。「乃木坂さんのような清楚より、キャピキャピ系を目指しています」。そんな新世代のアイドルゴルファーに対し、ボミも「強くて可愛すぎる」と認める。「写真を見ても表情、ポーズが凄い。ファンになりそう。ああいう選手はたくさん出てきてほしい」と褒めちぎった。
菅沼は全国を転戦するゴルファーにとって大きなハンディキャップとなる「広場恐怖症」を持つ。公共交通機関の大半を使えず、沖縄や北海道のツアーには出られない。時には父の運転する車で最大1200キロほどを移動することもあった。2週前は発熱で途中棄権。体重が3キロ落ち、飛距離もダウンしたが、スムーズなスイングでキレが生まれた。
今季はJLPGAのブライトナーにも任命され、女子ゴルフの魅力の発信により力を入れてきた。「悩む時間がもったいない。悩むくらいなら寝て忘れよう」を信条に置く。「今後はメジャー優勝を目標に残り5試合を頑張りたい」。着実に近づくトップゴルファーへの道。明るく、楽しく、キャピキャピと。“歌って勝てる”選手になる。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)