イ・ボミも「ファンになる」と認めた主役気質 新世代のアイドルゴルファー・菅沼菜々の圧巻V
女子ゴルフの国内ツアー・NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日が22日、兵庫・マスターズGC(6495ヤード、パー72)で行われた。首位で出た菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が3バーディー、1ボギーの70で回り、2位と3打差の通算14アンダーで逃げ切り優勝。2か月ぶりのツアー通算2勝目を手にした。新世代の「自称」アイドルゴルファーは、ラウンド中に歌いながらV争い。アイドル気質を持ち合わせ、ファンの視線を力に変えていた。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日
女子ゴルフの国内ツアー・NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日が22日、兵庫・マスターズGC(6495ヤード、パー72)で行われた。首位で出た菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が3バーディー、1ボギーの70で回り、2位と3打差の通算14アンダーで逃げ切り優勝。2か月ぶりのツアー通算2勝目を手にした。新世代の「自称」アイドルゴルファーは、ラウンド中に歌いながらV争い。アイドル気質を持ち合わせ、ファンの視線を力に変えていた。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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とびっきりの笑顔を決めた。1.2メートルのウィニングパット。危なげなく沈めた菅沼は、両拳を握りしめた。「嬉しーっ!」。拍手の中、スタンド席から「菜々ちゃん、おめでとー!」と祝福が飛んできた。声の主はイ・ボミ。今大会で日本ツアーに別れを告げた憧れの元賞金女王が、手を叩いて祝福してくれた。「自称アイドルゴルファー」と笑う23歳は喜びを噛み締めた。
「やっぱり1勝目が凄く自信になって、自信をもってプレーできたのが勝てた要因かなと思います。4日間いいスコアで回るのは難しい。72ホールでいろんなことがある。強い選手は4日間の4日目に強い印象。今日はボギーが1個あったけど、少なかった。調子がよかったからかな。(ボミの引退試合で)優勝できて嬉しいですし、引退された後もJLPGAを盛り上げられるように笑顔で頑張りたい」
同じ首位で出た尾関彩美悠が出だしの1番でいきなりバーディー。しかし、2、4番のボギーの間、菅沼は粘った。4、9番は4メートルを沈め、12番パー5は残り74ヤードの第3打をピン上1メートルへ。バーディー3つを奪い、勢いに乗った。3打差の安全圏で迎えた最終18番パー4の第2打。グリーンを取り囲む5519人のギャラリーが心地よかった。
「今、この人たちみんなが私を見ているんだな」
主役は自分。そんなアイドル気質を併せ持つゴルファーはグリーンに乗せ、危なげなくパーで圧巻の3打差Vを飾ってみせた。
昨年はトップ10が15度もあり、2位と3位がそれぞれ2度ずつ。メルセデス・ランキング8位に入るほど安定していたが、初優勝には届かず。しかし、再三上位に入った今季は8月に初優勝した。アイドルグループ「乃木坂46」に憧れ、愛らしい仕草など“あざと可愛い”キャラクターで人気に。ファンを楽しませてきた。