イ・ボミが覆した日本メディアの報道態勢 「嫌いな人はいない」人間性が外国人の地位を変えた
宮里藍らが次々と米国挑戦、スターなき日本ツアーを支えた韓国人
日本ツアーを支えた宮里藍が米国に挑戦し、同世代の実力者たちは後を追うように海を渡った。スターなき時代を彩り、ツアー人気を救った韓国人。グッズや契約メーカーの用品は爆売れし、大ギャラリーを呼ぶ。試合数と賞金額が増え、ツアー発展に大きく貢献した。
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素直で飾らない。子どもっぽさもありながら、クラブを握れば誰よりも強い。敗れた選手でさえも、ボミが相手ならなぜか喜びの感情も芽生えてしまう。今、若いゴルファーに憧れの選手を聞くと、「イ・ボミ」と答える子がとにかく多い。
そんなボミはもう、日本でプレーすることはない。
「ここまで愛されるとは思っていなかった。ゴルフ選手として、人間として成長できるような温かい応援が幸せでした。今はすでにゴルフの試合が恋しい。そう思うと思わなかった。最後に上位で回るという想像していた結果とは違うけど、私の心は幸せです」
無条件に他人を愛し、愛された女子ゴルファー。最後まで眩い笑顔を残しながら、そっとクラブを置いた。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)