「誰も応援してくれないのは辛い」 孤独なコロナ禍に沈んだ鈴木愛、2年ぶりVで示した最大の感謝
「誰も応援してくれなかったのが辛かった」無観客試合で孤独に
「いいショット、いいパットをしても声援がもらえないのはすごくキツかった。SNSで応援はあっても、直接の応援はない。(コースで)誰も応援してくれなかったのが辛くて、それで落ちていったところはあったと思います」
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まだコロナの影響が残る2021年は7月の資生堂レディスで優勝したものの、そこからまた2年遠ざかった。今季は出場15戦中7戦でトップ10入りするも勝てず「今まで優勝争いは凄く好きだったのに、どう戦ってたっけ」と分からなくなった。
ゴルフをやめたくなったこともある。そんな自分をファンは見捨てず、コロナ明けからすぐ近くで応援を続けてくれた。
「私のファンの人は控えめで、集中の邪魔にならないようにしてくれる。パットが決まったときの『愛ちゃんナイスバーディー!』の声が嬉しかった。遠くから毎週応援に来てくれる方もいますし、優勝をしばらく見せられていなかったので、ようやく優勝する姿を見せられてホッとしています」
優勝で最大の感謝を示した鈴木は、5月に29歳になった。女子ゴルフ界は20代前半の若い選手が次々に台頭している。「自分の頃より、若い選手は技術的にレベルアップしているし、飛ぶ選手も多い。その子たちの体力に追いつけるように頑張らないといけない。若い選手に負けたくない気持ちはある」。殻を破った元賞金女王。まだまだ主役として輝き続ける。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)