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メッシから育成年代の選手が学ぶべきこと 世界一に到達させた技術以外の“本当の凄さ”

スペインサッカーに精通し、数々のトップアスリートの生き様を描いてきたスポーツライターの小宮良之氏が、「育成論」をテーマにしたコラムを「THE ANSWER」に寄稿。世界で“差を生む”サッカー選手は、どんな指導環境や文化的背景から生まれてくるのか。今回は昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)で、5回目の挑戦にして悲願の世界一の座に辿り着いたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシについて。あらゆる記録を塗り替えながらサッカー史上最高の選手の1人になったが、その領域に到達した大きな要因は意志の強さにあったと綴っている。

アルゼンチン代表のリオネル・メッシ【写真:ロイター】
アルゼンチン代表のリオネル・メッシ【写真:ロイター】

連載「世界で“差を生む”サッカー育成論」:メッシが少年時代から持ち続けた強い意志

 スペインサッカーに精通し、数々のトップアスリートの生き様を描いてきたスポーツライターの小宮良之氏が、「育成論」をテーマにしたコラムを「THE ANSWER」に寄稿。世界で“差を生む”サッカー選手は、どんな指導環境や文化的背景から生まれてくるのか。今回は昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)で、5回目の挑戦にして悲願の世界一の座に辿り着いたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシについて。あらゆる記録を塗り替えながらサッカー史上最高の選手の1人になったが、その領域に到達した大きな要因は意志の強さにあったと綴っている。

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 カタールW杯、アルゼンチン代表のリオネル・メッシは伝説の人になっている。史上最多7度のバロンドールを受賞し、FCバルセロナではあらゆるタイトルを獲り、記録を塗り替えてきた。そしてとうとう、W杯王者にもなったのだ。

 サッカーというスポーツの歴史上、数本しかない柱と言える選手だろう。

 ペレ、アルフレッド・ディ・ステファノ、ヨハン・クライフ、ディエゴ・マラドーナ、そしてメッシ。5人の英雄に若干の異論はあるだろうが、誰を入れ替えても、メッシを入れない人はいない。過去20年近いサッカーシーンを引っ張ってきたリアルタイムの英雄だからだ。

 その点、メッシはサッカー選手として模範と言える。

「育成」

 その観点で言えば、学ぶべきものばかりで、彼に倣うべきなのだ。

 メッシの性格、特性、長所はどこにあるのか?

 とにかく、「サッカーが上手くなりたい」という意志が強い。

 実はそこに尽きる。

 少年時代、ひと際体が小さかった彼は、成長ホルモン促進剤の注射を自ら足に打っている。痛みなど、なんでもなかったという。むしろ、高額な注射が打てる環境を与えられたことに感謝していた。しかし簡単に思えるかもしれないが、少しもわき目を振らずにサッカーと向き合い、どうなるか人生の保証がないなかで、注射を打つのだ。

「お前はいつか世界最高のメッシになる」

 そんな予告を受けたわけではない。幼い子供が続けるには、信じられないほど強い意志が必要だ。

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小宮 良之

1972年生まれ。大学卒業後にスペインのバルセロナに渡り、スポーツライターに。トリノ五輪、ドイツW杯を現地取材後、2006年から日本に拠点を移す。アスリートと心を通わすインタビューに定評があり、『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など多くの著書がある。2018年に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家としてもデビュー。少年少女の熱い生き方を描き、重松清氏の賞賛を受けた。2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を上梓。

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