亀田興毅氏、稼げないボクサーに抱く危機感 「必死こいて減量して、収入もなく…」
「今は利益なんか求めない。『ここまで稼げるんや』っていう土台を」
ただし、今は先行投資の期間という。
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「今は利益なんか求めないで、一気に変えないといけない。ボクサーの地位を向上させる。『日本チャンピオンになったらここまで稼げるんや』っていう土台をつくってあげないと。トップ選手になりたいと言って、稼げなかったらどうするんですか? 必死こいて、減量して、収入もなくて、トップ選手になりたいと思って頑張ってるけど、それを周りの人たちが見たらどう思います? 『なんかボクシングって大変だね』って思いますよね。
一般企業に就職した方がいいとなってきたり、みんなが反対、反対、反対って言うかもしれない。そんなことばかりの中で競技人口が増えますか? 断言しときます、増えません。これを増やすことをしないといけない。僕は競技人口を増やすことを考えています。日本にはジム制度というものがあります。これはすでにあるものなので、この制度を活用し、ジムの方々と協力しながらやっていきたいです」
選手のファイトマネーが上がれば、マネジメント料が入る。それはジムにとってもいい話のはずだ。現状では各ジムが興行を開催することが多い一方、「3150FIGHT」では、亀田氏がイベンターとして舞台を整え、各ジムには選手育成に専念してもらうことを理想としている。
3年構想。すでに1年が経過した。様々な業務を請け負いながら、自身を追い込んでいる。
「あと2年です。だから、切羽詰まっていつも焦っているんですよ。いつもずっと貧乏ゆすりばっかり(笑)。ほんまに。それぐらいの気持ちでいかないと。追い込まないとダメなんです。常に土俵際にいないと。じゃないと人間、頑張れない。だから、僕は常に土俵際にいるんです。かかと1個出たら負けです。
新しいことをすれば、絶対に批判はあります。これが生みの苦しみです。今が一番難しい時。どういう未来をつくっていくか。セオリーはない。ただ、いろんな企業、業界があって、参考にできるものはいっぱいある。そういったところがどうやってきたかを全て調べるようにしています。
ボクシングにどれだけのポテンシャルがあるのか。僕はあると思っているので、今やっているんです。亀田興毅、人生を懸けた大勝負しますよ。オモロイでしょ? まあ見といてください。オモロイから」
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)