女子ゴルフ界の新星・馬場咲希 指導者が明かす17歳の素顔「宮里藍さんと真逆のタイプ」
普段は天真爛漫な17歳「制服を着る機会を増やしたいんでしょう」
現在のドライバー平均飛距離は、世界トップレベルの約270ヤード。スイングコーチの指導により、長い手足でも振り遅れない浅いトップで効率良くミートする「技」を習得したことも要因だが、鎌田氏は「咲希の飛距離はこれからもっと伸びます」と言った。
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「筋力は縦断面積がある方が強いとされ、咲希にも長い手足でもともとの強い筋力があります。そして、これを徐々に太くしていけば、さらに筋力はアップします。彼女が憧れる(東京五輪金メダリスト)ネリー・コルダも、細身に見えて実は太い筋力を持っていますし、そのレベルを目指します。そして、今はほとんど使っていない地面反力を生かすことができれば、咲希は男子プロ並みの飛距離を手にすることができるでしょう」
哲也さんは「娘はもともとスタミナはあるタイプ」といい、馬場は長丁場の全米女子アマチュア選手権も見事に戦い抜いた。それに加え、頑丈でバネのある体を作るトレーニングは、鎌田氏が横浜市内で経営するTK LABOで行っている。馬場は東京・日野市の自宅から同所に通っているが、制服姿で来ることもあるという。
「登校することが少ない通信制の高校生なので、制服を着る機会を増やしたいんでしょうね。そういうかわいらしい面もあります。トレーニング中は1時間半のメニューをゆっくり、2時間半かけたりしますね。その辺は黙々と取り組んだ藍さんとは真逆のタイプで、途中でおしゃべりもするし、野菜スティックを食べたりもします。でも、それが彼女にとってのストレスのないマイペースなんです。ただ、1度行ったトレーニングのルーティンを覚えるなど、記憶力が抜群なことにも驚きました」
素顔は天真爛漫で愛されキャラの17歳。注目され、ギャラリーが多い程、力を発揮できるメンタル面も含め、鎌田氏は馬場を「まさに神様から選ばれた存在」と表現した。