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女子ゴルフ岩井千怜、2位躍進の裏に敏腕マネジャーの支え 姉妹に「希望」与えた奔走ぶり

最大の目標であるシード権獲得に向け、奮闘を続ける【写真:柳田通斉】
最大の目標であるシード権獲得に向け、奮闘を続ける【写真:柳田通斉】

容易ではない推薦の獲得…「決まりかけてもNGに」

「多くのプロ、アマが主催者推薦の枠を狙っているわけで、全くチャンスがない試合もあったそうです。決まりかけていたものが、試合が近くなって『NGで』と言われたこともあったと聞いています」

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 出場試合の結果、話題性が「次」の可否を決めることもある。スポンサーからの期待も含めて、姉妹は重圧も抱えながらプレー。試合を終えると、推薦を出してくれた大会側に御礼状を書く日々だ。同じルーキーでも、1試合も推薦出場がない選手は少なくない。その現実を知る雄士さんは、高橋さんに深く感謝している。

「高橋さんはスポンサーの皆様との契約にも尽力していただいていますし、マネジャーというより、スーパーエージェントです。ものすごく助けられています」

 当初はツアーの厳しい設定に苦しみ、思うような結果を残せなかった姉妹だが、課題のアプローチ、パター練習を埼玉・嵐山CCで重ねた。そして、明愛は4試合目のパナソニックオープンレディースで初のトップ10入り(7位)。千怜は7試合目のリシャール・ミル ヨネックスレディスで2位に入り、明愛と涙した。アテスト後は「今季はQTを落としてしまって、すごく厳しい状況でやっていたので、うれしい涙でした」。見守った雄士さんは、「小学生の頃からお世話になっているヨネックスさんの大会ですし、よく知るスタッフの方々、ボランティアの皆様の前で、娘たちが頑張れたことが何よりの喜びです」と実感を込めた。

 千怜は、「3位以内に入った選手はツアー次戦の出場資格を得る」の規定で、9日開幕の宮里藍サントリーレディスにも出場する。翌週のニチレイレディスには、姉妹で出場予定。2人にとって、8試合目の主催者推薦出場になる。

 家族、クラブメーカー、スポンサー、コーチ、トレーナー、マネジャー……。選手たちが輝けるのは、支える人たちがいるからこそ。岩井姉妹は、今後も笑顔とプレーで「感謝の意」を示していく。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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