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女子ゴルフ岩井千怜、2位躍進の裏に敏腕マネジャーの支え 姉妹に「希望」与えた奔走ぶり

中1時の岩井姉妹。左から千怜、明愛【写真:父・雄士さん提供】
中1時の岩井姉妹。左から千怜、明愛【写真:父・雄士さん提供】

プロテスト合格も、最終QTは明愛70位&千怜90位

 昨年6月のプロテストに一発合格した岩井姉妹は、同12月のツアー最終予選会(QT)を不本意な結果(明愛70位、千怜90位)で終えた。22年シーズン前半戦の出場が見込まれるのは上位40人程度。2人は落胆し、22年シーズンはステップ・アップ・ツアーが主戦場になることを覚悟した。だが、2日後、高橋さんは姉妹を奮い立たせた。その場に同席した雄士さんは言った。

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「高橋さんは、娘たちと私に『既にツアーで主催者推薦出場をもらうための動きを始めています。年間で最大8試合ですが、全て前半戦に組み込んでいきます。ここでメルセデス・ランキングのポイントを稼げれば、リランキングで後半戦への出場に繋がります。だから、今回のQTでは上には行けなかったけど、失敗と言って現実を悲観しないでください』と伝えてくれました」

 規定では、今季19試合目のニッポンハムレディス(7月7~10日)終了時、シード選手及び当該年度優勝者以外は、メルセデス・ランキングのポイント順に並び替えられる。これが第1回リランキングで、新順位は20試合目の大東建託・いい部屋ネットレディスから29試合目のミヤギテレビ杯ダンロップまで適用。同戦終了時で第2回リランキングとなり、日本女子オープンを挟んで31試合目のスタンレーレディスから適用になる。

 雄士さんによると、その流れも踏まえ、高橋さんは「19年の稲見プロを手本にしていきます」と姉妹に伝えたという。

 18年度のプロテストに合格した稲見は、同年の最終QTに進めず、同ランキング103位で19年シーズンを迎えた。しかし、前半戦7試合に主催者推薦で出場し、1012万7333円を獲得。リランキング14位(昨季までは賞金ランキング順)に入り、後半戦への出場、ツアー初優勝、シード権獲得に繋げている。

 高橋さんの言葉で、「希望」を感じた姉妹だったが、主催者推薦は容易には決まらなかった。高橋さんの勤務する事務所や岩井のスポンサー関係者は、主催、特別協賛の企業、広告代理店にコンタクト。アマ時代から注目された双子姉妹で、千怜が9社、明愛が8社のスポンサーがつく話題性はあったものの、交渉は苦戦したという。雄士さんは、高橋さんらの奮闘を振り返りながら言った。

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