子供たちが「泳ぎがもっと好きになった」 伊藤華英さんが見守った大船渡の10人の成長
参加者の一人「“夢プログラム”のおかげで、プールが楽しくなりました」
「華英コーチのおかげで泳ぎが美しくなって感動した」という感想には思わず笑みをこぼした伊藤さんも、画面に共有された映像を見ながら一人一人に講評。「背泳ぎは難しかったけど、チャレンジしたことが素晴らしかった。タッチも怖がらずにできて素晴らしい」「動画(のアドバイス)を毎回、一生懸命見てくれている。入水もキックも良くなった。自信を持ってほしい」など、各自が成長したポイントを挙げながら褒めた。
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また、泳ぎについても具体的にアドバイス。バタフライを泳いだ小学4年生の女の子には「タイミングはだいぶ合ってきているので、膝が曲がって足が(水面に)出ると疲れやすい。第1、第2キックの強弱がつくと、もっといいし、今のタイミングでさらに進むようになります」、クロールを泳いだ小学4年生の男の子には「入水は手のひらを斜めにして入れること。そして、入水した後にすぐにかかずにぐーっと伸ばすと、ストリームラインを取りやすくなります」など。
「みんな、動画を毎月とってもよく見て、聞いてくれて(アドバイスを)しっかりと生かした泳ぎができていた。一つ一つの動作が丁寧にできていたという全体の印象です」と総括。直接会えなくとも、成長できる方法はある。それを証明したような半年間。「“夢プログラム”のおかげで、プールが楽しくなりました」という一人の参加者の感想に、今回のプログラムの充実ぶりが表れていた。
最後には質問コーナーも。元オリンピック選手と交流できる貴重な機会とあり「住所はどこですか?」「この後、お昼ごはん何食べますか?」「子供の時に好きだった遊びは何ですか?」というものから「練習の前や後は何を食べたらいいですか?」という実践的なものまで。
食事の質問に、伊藤さんは「練習前はおにぎりがいいかな」とアドバイス。現役時代の食生活も明かし、「朝練の前におにぎり2個とゼリー飲料。朝練が終わって、さらに朝ごはん。お昼ごはんを食べた後は、昼寝の前にパン、昼寝の後にパン。それで練習に行って夕飯を食べていた」と話した。
「凄い量でしょ? 人間は19歳まで骨が成長していくと言われているので、それまでにたくさん食べて、動いて、骨を丈夫にしてほしい。練習後は30分以内にごはんを食べるのをオススメします」と助言。子供たちも真剣なまなざしで聞き入っていた。