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“SNS禁止”で全米女子OP出場決定 名コーチが「早く世に出したい」とまで語る25歳の素顔

全米女子オープンゴルフの日本予選会が25日、千葉・房総CC房総ゴルフ場(東コース6533ヤード、西コース6413ヤード)で開催された。計163人(プロ105人、アマ58人)が出場し、東西コースの計36ホールをプレー。濱田茉優、識西諭里、高木優奈、早川夏未、アマチュアの馬場咲希と伊藤二花の上位6人が出場権を手にした。25歳でプロテスト未合格の識西は、通算8アンダーで2位。今年、テスト合格とは別に設定した目標を見事に達成した。井上透コーチが「早く世に出したい」と願う実力者の素顔に迫った。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

井上透コーチ(左)と全米女子オープン出場権獲得を喜ぶ識西諭里【写真:本人提供】
井上透コーチ(左)と全米女子オープン出場権獲得を喜ぶ識西諭里【写真:本人提供】

全米女子OP日本予選会を2位突破した識西諭里

 全米女子オープンゴルフの日本予選会が25日、千葉・房総CC房総ゴルフ場(東コース6533ヤード、西コース6413ヤード)で開催された。計163人(プロ105人、アマ58人)が出場し、東西コースの計36ホールをプレー。濱田茉優、識西諭里、高木優奈、早川夏未、アマチュアの馬場咲希と伊藤二花の上位6人が出場権を手にした。25歳でプロテスト未合格の識西は、通算8アンダーで2位。今年、テスト合格とは別に設定した目標を見事に達成した。井上透コーチが「早く世に出したい」と願う実力者の素顔に迫った。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

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 識西はホールアウト後、淡々とプレーを振り返った。「冷静に集中を切らさずに36ホールを回れたことは、すごく良かったなと思いました。ピンチの場面でもパーパットを決めることができました」。だが、表彰式後にあらためて話を聞くと、「実は泣きそうになっていました」と明かした。

「今年、最初の目標が全米女子オープン予選会の通過だったので、それを達成できたことが何よりうれしくて……」

 大山志保、渡邉彩香、臼井麗香らツアーのシード選手も出場する中、67、69。1位の濱田茉優に1打差の2位で、ボギーは2つのみだった。

 福岡県出身の識西は10歳でゴルフを始め、福岡第一高時代は全国高校選手権3位、福岡県アマチュアゴルフ選手権優勝と実績をあげた。卒業後からプロテストを受け、過去6度で4度は最終に進出。19年のテスト後からは、成田美寿々、穴井詩ら有名プロも指導する井上コーチに師事し、実力を上げてきた。

 コロナ禍で延期され、昨年6月に開催された20年度最終プロテスト前は「必ず通ります。そのために日々、念じています」と話していたが、思いは届かなかった。その後、日本女子オープン予選会を突破し、本戦でも予選を通過。良い流れで受けた同11月開催の21年度最終プロテストは、最終日に80を打って不合格となった。「テスト(でのプレー)が下手過ぎます」。1年後へのモチベ―ションを保つのが難しい状態になった。

 そして、年が明けて識西は3つの目標を立てた。4月開催の全米女子オープン予選会突破、6月開催の日本女子オープン予選会突破、10月、11月開催のプロテスト合格だ。

「正直、ここまでプロテストのことは考えず、今日の予選会に向けて調整してきました。ショットは飛ばすことよりも安定を重視し、アプローチもさまざまな状況を想定して練習してきました。今日の最終ホールは、グリーン奥から軽いロブショットで下り傾斜の中、ボールをピンに寄せることができました。練習ラウンドは1回でしたが、結果を強く求めた予選会で目標を達成できたことは大きいですし、うれしいです」

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