夢は「双子でプレーオフ」 女子ゴルフで話題の岩井姉妹、2022年に立てた逆襲プラン
目標は姉妹でのプレーオフ、千怜「お互いを応援しながら」
明愛「早く千怜とレギュラーツアーで優勝争いがしたいです。千怜が優勝したステップの試合で、私は最終日を首位でスタートしましたが、千怜に逆転優勝されて『悔しい』とは思いませんでした。でも、今度は負けたくないですし、一緒にお客さんを沸かせたいです。ボールが池に入って、10センチより浅かったらまた打つかもしれないですね(笑)」
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千怜「私が勝った次の試合に明愛が優勝しましたが、最終ホールでウォーターショットするとか、見ていて楽しかったです。私は慎重なタイプなのでマネはしませんが、お互いに強い気持ちでレギュラーツアーを戦い、いつか姉妹プレーオフをしたいです。そうなっても、最後まで話をして、お互いを応援しながらプレーすると思います(笑)」
日本プロゴルフ史上、親族でのプレーオフは89年、国内男子ツアーのジュンクラシックで尾崎健夫、直道が通算9アンダーで並んで実現した1例がある。2ホール目で弟に勝利した健夫は「もう、こんなのは嫌」と話しているが、幼少期から競い合い、高め合ってきた岩井姉妹は、その状況さえも楽しむことだろう。ともに「長くトップレベルで活躍できる選手」を目指しており、支え合う存在。その目標に向け、今日も走り、クラブを握る。
〇…光太は、大学を経てのプロ転向を目指している。8歳でゴルフを始め、全国中学選手権4位、高1で日本オープン出場などの実績がある。身長179センチでドライバー平均飛距離は約280ヤード。将来を嘱望されている選手の1人で、千怜に「いつか私たちが抜かされそうな気がします。ショット力は他の男子選手と比べてもすごいと思います」と言わしめている。将来の目標は、海外メジャー大会優勝。昨年のマスターズで松山英樹が初優勝したシーンを見て、「鳥肌が立ちました。そして、本気でここを目指したいと思いました」。当面の目標は、今年の全国高校選手権で団体、個人の優勝。そして、日本アマ、日本ジュニア、レギュラーツアーのいずれかで優勝することで、「特待生として大学に入りたいです」と話している。
■岩井明愛、千怜(いわい・あきえ、ちさと)2002年7月5日、埼玉・川越市で生まれ、3歳の時に川島町に転居。小1でゴルフを始め、千怜は中学で、明愛は高校で個人の全国優勝を経験。直近のデータで、明愛は161センチ。千怜は162センチ。弟の光太は、04年10月19日生まれ。8歳でゴルフを始め、179センチ、84キロ。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)